篠原孝の発言 (環境委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○篠原(孝)委員 それはちょっと、現場の声がちゃんと副大臣に届いていないんですね。消費者、私の昔からつき合ってきている安全に非常に気を使う消費者は、前からこの問題について気がついているんです。
アンケート調査ですけれども、実需者からクレームがつくというのはほとんどないはずなんです。なぜかというと、さっき言いましたように、二段階で、玄米の段階でも選別機をかける、このときはまだ玄米だからちょっと見逃すところがあるんですけれども、白米になったらほぼゼロになるんです。コストもそんなにかからないんです。大量流通するところはもうみんな持っているんです。
では、どういうところに気を使うかというと、精米についてのクレーム、アンケートでは、一番は虫が入っているというものです。二番目は味です。三番目は白濁米です。これは同じように白いから区別できないんです。黒い米はという問いに対して、流通業者、実需者、もう精米工場で取り除かれているので、黒い米についてのクレームは最近聞いたことは全くありませんと。これが実態です。おわかりになりますか。お金がかかると言うけれども、さっきの二ページのところを見てください、本当にお金がかかっていないんです。
次に、三ページ目を見てください。
これは私の長年おつき合いしている農家の方でして、彼らが一生懸命無農薬米をつくろうということで苦労されているんです。見てください。ちょっと算数は私も余り得意じゃないので、こういう表を見せられてもぱっとわからないんですけれども、わからない私が説明をすると皆さんはわかっていただけるんじゃないかと思うので、聞いていただきたいんですが。
二等米と一等米の差は六百円。見てください、一番左。それを、右側で四百二十一円というのは、防除薬剤費と散布料金でもっていろいろやると、さっきの農薬とちょっと違う名前の農薬ですよね、それから無人ヘリ、ドローンじゃないですよ、無人ヘリの散布料金が十アール当たり千百円とか、こういうのをかけると、四百二十一円かかっているということなんです。左から二番目のところの一等米の色彩選別の歩どまりロスというのが十五円、二等米のところは四十六円だと。
これは後でじっくり読んでみていただければわかるんですが、六百円の一等、二等の格差をなくすために膨大なコストをかけてしまっているということなんです。そして、そんなやらなくてもいい農薬を使って、絶対に、虫に悪いものは人間にも悪いんです。自然を壊すということになるわけです。外部不経済。膨大なコストがかかっている。
ところが、ちゃんと、日本のメーカーは立派ですから、そういう農家の要望に応えて色彩選別機というのをつくっているんです。何で、これをわかって、こっちでもって解決しようとしないのか。これは農林水産省の姿勢一つで変わるんです。消費者もそんなことをもう要求していないんです。それで、実際に現場で困ってもいないんです。
もちろんあるんです。あるというのはどういうことかというと、全部がカントリーエレベーターに行って、ライスセンターに行って出荷するんじゃないですから、小さな農家、一ヘクタールの農家が、大体六万円ぐらいの農薬、そして散布代とか何かやれば十万円だと。俺は、もう息子はやる気がないし、あと十年ぐらいでやめるといったら、毎年十万だって百万で、選別機を買ったら百六十五万とか二百万になったら、もう買うのをやめようという農家はいます。いますけれども、それはちゃんと農協に持っていったりして、検査してもらったり選別してもらえばいいわけです。これで農薬代が減りますし、琵琶湖の水もきれいになって、農薬で汚染されることはないんです。
残留農薬の問題も相当あるんです。これはもうつべこべ言ったってしようがありませんけれども、下流に一〇%ぐらいが流れ込んでいるんです、川の水に。ですから、外部不経済のことを考えたら大変なんです。
それで、外部不経済の中で、こんなの、お金はどうやって計算するかといったら、もう計算し切れないわけです。農業は多面的機能を持っている、自然を守っている、それはあるんです。あるんですけれども、農薬を使って、化学肥料をがばがば使ってやっているところは外部不経済。逆なんです。環境を傷めているんです。それはそうですよ。自然の状態のを人間に都合のいい作物に変えて、一面をそれにしてしまうわけですから、物すごい環境破壊なんです。だけれども、しようがない。
だけれども、自然界の方がもっと脆弱です。ミツバチだけじゃないんです。赤トンボ。私は二年前のときに、赤トンボとスズメとツバメと、減っている、これは気がついているの、ミツバチだけじゃないんですよと。だけれども、赤トンボの数を調査して、十年前、二十年前と比べられる人はそんなにいないんです。
僕なんかが小さいころは、竹でこうやってやっていたらもうばたばたおっこちるぐらいアキアカネが秋になると山からおりてきて、もう田んぼの上じゅうみんな赤トンボで、今、この赤トンボもほっておくと絶滅危惧種になっちゃうかもしれないんです。やっと環境省が調査、調べるということで、高橋大臣政務官、遅過ぎるような気がするんですけれども。