篠原孝の発言 (経済産業委員会)

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○篠原(孝)委員 わかりました。きちんとやっていただきたいと思います。
 次に、電気事業法なんですが、ガス事業法、事業法ですから、高邁な宣言法じゃないですから仕方がないと思いますけれども、目的のところを見ると、いろいろ書いてあるんですが、電気の使用者の利益を保護するというのが一番最初に書いてあるんですね。そして、電気事業の健全な発展を図るんだ、公共の安全を確保し、環境の保全を図ると書いてある。
 この法案のポンチ絵、一枚紙のところを見ると、この目的がもうちょっと格調高く書いてあって、「成長をリードするエネルギー産業を創出」というのは、電気の使用者の利益を保護するというのがこれなんでしょうね。次に美辞麗句が三つ続いているんですね。ちょっとずつ書いてある。
 「エネルギー選択の自由度拡大」、これはよくわからないんですけれども、僕もエコロジストの端くれですから、再生可能エネルギーの電気を使いたい。まあ、五倍高くちゃ困るけれども、一・五倍ぐらいなら使ってやろうと思うけれども、電気に旗はついていませんから、わからないですから、どうするのかなと思うんですけれども、それがある。
 次に、「料金の最大限の抑制」というのが二番目に書いてあるんですね。「安定供給と保安の確保」、安定供給と保安は別なんですけれども一緒に書いてあるんです。三が安定供給で四が保安の確保だと思いますけれども。
 二番目の「料金の最大限の抑制」というのは、アメリカスタイルだと、料金の抑制は、自由競争でもってやっておけば、競争して料金は安くなって最大の効率が達成される。いつもこればかりやっていると疲れちゃいますけれども。
 お配りしてある表をちょっと見てください。これは、完璧に自由化したからだけじゃないんですよ。これは表裏で産業用電力料金と家庭用電力料金の推移を、電力改革が始まったころということで一九九三年を一〇〇とした場合の指数、経産省から電力料金の数字をもらって表にしてみました。ちょっとこれは時間がかかったんですけれども。
 では、ちょっと産業用の方のを見ていただきたい。表裏になっています。印をつけてあるところが、それぞれのところで自由化した、まあ段階的に自由化をしているところがあるのでややこしくなるんですが、ドイツの場合だと四角のところを見ていただきたいんです。
 ドイツは、自由化したら、だあっと電気料金が下がっているんですね。下がっていっているんですけれども、途中から上がる。これは火力発電の燃料費の高騰とかいうのがあって、みんな自国通貨でもってやっています。だあっと上がりっ放しなんです。全然料金の抑制になっていないんです。
 イギリスも、全面自由化したのは一九九九年。二〇〇三年までずっと下がって、四年あたりからばあっと上がっていっている。
 アメリカは、アメリカのカリフォルニア州ですけれども、途中で自由化を停止したり、また自由化したりしていますけれども、アメリカの方も結構上がっちゃっているんですね。
 それに対して日本は非常に安定しているんです。産業界から日本の電力料金は高い高いと、これは指数ですから、もともとが高いんだという不満はあるんだろうと思いますけれども、少なくとも上がってはいないんですよ。これは日本のエネルギー行政の立派さのあかしだと思うんですよ。上がっていないんです。
 立派さでいえば、米が最盛期の二分の一になったりしているのは立派過ぎるんです。それで農家だけ困っているんです。けしからぬことだと思います。安くすればいいというものじゃないんです。
 それで、二〇一一年は三・一一の後にいろいろありましたから上がっているんです。正直です。数字は正直にいろいろなことを物語っています。だから、僕は、こういうのを見ても、日本のやり方は間違っていなかったんじゃないですかということを言いたいんです。よく見てください、これを。私がつくった資料ですけれども、黙って使っていいですから。後ろの家庭用電力料金も同じです。
 だから、ここで「料金の最大限の抑制」というふうになっていますけれども、本当にできるのかと。逆になったらどうするんですか、副大臣、ずっとやってこられて。これは何だ、初期投資がかかったりしてごちゃごちゃして、こんなに上がって。もちろん、もっと違う理由で上がり始めているので、上がり始めたら、ほかの国を見てください、だあっと上がっているんです。そのおそれはあるんですよ。
 今幸いに石油の価格が低迷していますから何とか小康状態を保っていると思いますけれども、あれがオイルショックとかそういうときと同じように、二倍、三倍、OPECがまた反逆して高くなったりしたら全然違ってくる。
 だけれども、そっちの方の理由で上がったとしても、あんな発送電分離なんて格好つけたことをやっているからこうなったんだと言われるおそれもあるんですけれども、これについてはどう思われますか。

発言情報

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発言者: 篠原孝

speaker_id: 13215

日付: 2015-04-24

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会