黒岩宇洋の発言 (法務委員会)
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○黒岩委員 件数だけに絞ってなんて言っているんじゃないんですよ。
大臣、もともと平成十一年にこの法律が制定されたとき、与党修正で大幅に対象犯罪が削減されました。そのときの質疑を私はしっかりと読んで、まさにここにいらっしゃる漆原良夫委員の質問等に与党がしっかりと答えている。その中には、もともとの政府原案では、およそ全て、大体の犯罪を対象にしたいとなっているけれども、憲法が保障している通信の秘密を制約するおそれがあるから必要最小限にする、その趣旨だと。
だから、私は、この法制定時、そして与党のこの修正趣旨、ここを踏まえていただきたいと言っているのであって、一つの例として、一つ一つ事実、データを今私は吟味したということなんですよ。だから、そのもともとの法に臨む姿勢というものを、大臣、それを示していただきたい。
私はこの点についてもっともっと詰めて聞きたかったけれども、これをやり出すと時間がないから、今言った与党修正で、サリンの散布だとか内乱罪だとかハイジャックだとか汽車転覆だとか旅客自動車転覆だとか、テロ関連事案も社会問題化しているけれども、でも、今言った謙抑性によって原案から落としたわけですよ。それが、今回なぜか、社会問題化しているという言葉で、しかも今、一個一個吟味したら、どこまで社会問題化しているか深刻かも曖昧な、あやふやなデータが出てきている。
そんな中で、大事なことは、社会問題化しているか以上に、平成十一年当時は、やはり憲法の制約もあるから必要最小限に抑え込もう、抑え込もうというこの思いによって、そのとき国民にとっても大変不安であった犯罪であっても、これは謙抑的であるべきだという姿勢からスタートしているんですよ。
これが、十六年たって全く方向性が変わるとは私は思っていませんし、あってはならないと思っていますし、この視点で、対象犯罪についてはこれだけこだわらなきゃいけない。その中でも、振り込め詐欺についてはどうですかという提案をしても、それについて真正面から答えるわけでもない。
だから、このような姿勢だったら、対象犯罪なんて、さっき申し上げた十六年前のまさに政府原案どおり、これは与党の答弁者が答えているんですよ、もともとの原案は、およそ全て、大体の犯罪を入れようとしたけれどもそうはさせなかったと。まさにこの政治家としての判断というものを今回の改正にもしっかりと生かしていただきたい。これはもう大臣への要請にとどめておきます。このぐらい重要な意識と感覚を持って十六年前議論した、それを私たちは今引き継がせていただいているわけですよ。これをどうか大臣として強く認識していただきたいと思います。
それでは、時間がまたなくなってきたので、対象の拡大について今お話ししましたけれども、では、要件についてお聞きしましょう。
今回、加重要件で一定の組織要件が加わるということであります。まず、現行の要件について、これは当局、林局長の方に聞きますけれども、補充性の要件、これは今回変わりませんから、今回、現行の数人共謀に一定の組織要件が加わるわけですけれども、では、お聞きします。数人共謀、「数人の共謀によるもの」という文言ですけれども、これを、さらに厳密にこの数人共謀の定義を教えていただけますか。