大串正樹の発言 (予算委員会第四分科会)
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○大串(正)分科員 ありがとうございました。
いろいろな分野、特に先端分野に関してのいろいろな研究開発、後押しをしていただけるということでございますので、これは大変心強いかと思います。
ただ、文科省の研究支援というのが、どちらかというと、既存の技術に対して、欠けている部分に対するニーズに対してどう応えていくか、そういうところに投資をしていく部分と、あとは、研究分野としてこういうことができるという、シーズから新たな可能性を導き出そうというシーズ優先なのか、そこが非常に難しいところだと思います。もちろん、シーズをどういうふうに生かすかという技術も必要ですし、ニーズに応えていくというふうな分野も必要なんですけれども。
よく、イノベーションという言葉がいろいろなところで出てきます。
イノベーション、本来の意味は、技術革新という点で大変大きな意味を持っているんですけれども、場合によっては非常に簡単に使われて、イノベーションが起これば、経済が発展して、産業あるいは技術がどんどん進んでいくような、そういうイメージを持たれているかもしれないですけれども、本来のイノベーションというのを起こすには、やはりそれは、それなりの戦略であったりとか、あるいは一つの方向性に対して注力をして、そこでさらなる人材育成を行っていかなければいけないのではないかなというふうに思っております。
そういう意味では、今、極限環境のロボットであるとか、あるいは人間をサポートするという分野、いろいろな分野でロボット開発というのが進められているとはいえ、何かに注力していかなければいけない、資源をある程度集中していかなければいけないのではないかなという点で、ちょっと次の質問に移りたいと思います。
ロボットという概念も、かなり幅広く、ロボットとイノベーションというのをセットで非常に便利に使われている部分が多いと思うんですけれども、例えば、日本が先進的に進んできた分野、産業用ロボットでいろいろな工場設備のオートメーション化が進んで、日本は産業用ロボットでは非常に先進的な位置を占めて、これまでずっと世界をリードしてきたと思うんです。
ただ、いろいろなデータによりますと、二〇一〇年代ぐらいから、やはり、アメリカのDARPAとか、いろいろな予算が集中することによって、特に軍事技術を中心にロボット技術がどんどん進んできて、やや日本がおくれをとってきているのではないかなという心配がちょっとございます。
その一方で、産業用ロボット以外の分野で、二足歩行ロボットであるとかそういったヒューマノイドの研究も、日本は割と先進的に進んできている部分もありますし、あるいは医療・介護分野でのロボット技術も、もうほぼ実用化しつつある分野もあります。進んでいる部分とおくれている部分、両方ある。
その中で、先般の東日本大震災のあの原発事故が契機でありますけれども、災害対応ロボットというのも大変期待が寄せられている。これは、ニーズがもう先行してしまっているので、とにかく早く対応しなければいけないと。そういった分野のロボット技術開発というのも大変期待が寄せられているし、まさにこれに注力しなければいけないのではないかなというふうなところもあります。
もちろん、汎用品として世界に売っていかなければいけないということも考えれば経済産業省との連携も必要なんですけれども、その中でも、文部科学省としては、どういう戦略、つまり、どういうところを日本の強みとして生かしていこうかというのを考えていらっしゃるか、ちょっとお伺いしたいと思います。