大串正樹の発言 (予算委員会第四分科会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○大串(正)分科員 ありがとうございます。
 いろいろな研究が進められている。特に触覚センサーなどというのは、これから、例えばヒューマノイドをつくっていく上では大変重要なセンサーで、センサーの中でも難しい分野ではないかなと思いますので、そういった部分で、日本が先導的に、そして世界のシェアをとっていけるような、そういう強みの分野に育っていけば大変いいかなというふうに思っております。
 ただ、そういう意味では、そういった製品開発も含めて、やはり、その周辺的には、イノベーティブな人材育成というのはどうしても欠かせない。今まである常識にとらわれないような、新しいものをつくっていける、そういう人材をどうやって育てるかというのが大変重要なのではないかなというふうに思っております。
 そういうことで、最後になりますけれども、ロボットの、人材育成をどのようにお考えかということについてお伺いしたいと思います。
 一般的には、そういったいろいろな投資をすることによって、研究開発を通じて人というのは育っていくでしょうし、いろいろな意味で先端技術に対してチャレンジングな仕事をすることによって新しい発見もあると思いますけれども、実際、では、ロボット技術を育てていくためにはどういった人材が必要なのか、また、どういった能力が必要なのかというのを考えていたところなんです。
 基本的には、いろいろな要素技術というのがある程度のレベルではほぼ確立しつつある中で、今度は、その要素を組み合わせてどんな新しい機能を生み出すか、それがひょっとしたら大事なんじゃないかなというふうに思っております。
 例えば、今産業を牽引していますスマートフォンに関しては、今まで携帯端末と呼ばれるものはいろいろなものがあったと思うんですが、だけれども、なぜ今このスマートフォンがこれだけ大きく普及したかというのをちょっと考えたときに、多分皆さんもごらんになったと思いますけれども、アップル社のスティーブ・ジョブズがこうスマートフォンを掲げて、スマートフォンに映っている画像を、スマートフォンを傾けると画像が自動的に横を向いて、指で画像を操作すると大きくなったり小さくなったり、そういう、何か、そのときは魔法のように見える、見ている方もわくわくするような新しいことができる、これが実はすごく大事だったのではないか。
 今までのスマートフォンというのは、単なるタッチパネル。今、ATMとかでのボタンを押すだけのパネルから、二本の指でタッチできるマルチタップのタッチパネルが開発されて、それプラス加速度センサーですね。自分のスマートフォンが向いている角度が自分で認識できる。しかもコンパクト。あの薄型の中に加速度センサーが入って認識できる。この加速度センサーとマルチタップのタッチパネルの技術が融合してああいうことができるようになった。
 要するに、何が言いたいかというと、やはり、新しいイノベーションというか新しい分野を起こすためには、今までできた技術のスペックを並べるだけじゃなくて、今までできなかったことがこんなことができるようになるというのを皆さんにアピールするというのがすごく大事なのではないかなというふうに思いますし、それができるための要素技術、二つの技術をうまく組み合わせることでこんなことができる、もちろんそのデバイスをうまく機能させるソフトウエアも大切なんですけれども、そういう今までにない発想で新しいものを生み出すような、そういう能力を持った人が実はいなければ、日本は常に先端技術を後追いするだけになってしまう。
 小型化して高性能化することは得意であっても、それを組み合わせて新しくできなかったことをできるようにすることというのは、日本にはできないかもしれない。そうならないためにも、システムインテグレーターという言葉が今よく出てくるようになりましたけれども、いろいろなものを取りまとめる、単なる産学連携のコーディネーターとは違う、技術を組み合わせて新しく不可能を可能にすることができるような、そういう人材を育成しなきゃいけないのではないかなというふうに思います。
 これは大変難しいことではあると思います。日本にスティーブ・ジョブズみたいな人をいっぱいつくれというわけではないんですけれども、少なくとも、そういう素養、そういう柔軟な発想ができる人材を育てていく、これはどういうふうにすればいいか、もし何かお考えがあれば、ぜひお聞かせいただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 118905270X00120150310_092

発言者: 大串正樹

speaker_id: 22678

日付: 2015-03-10

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第四分科会