安藤裕の発言 (予算委員会第四分科会)

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○安藤分科員 ありがとうございます。
 ちょっとおもしろい資料がありまして、首都大学東京が物すごく論文引用が世界でされているみたいで、タイムズ・ハイアー・エデュケーションの資料でも、東京大学よりも圧倒的に首都大学東京が点数が大きいんです。これは質問通告していませんので結構なんですけれども、首都大学東京は、この論文引用で九七・一ポイントとっているんですね。一位のカリフォルニア工科大学は九九・七%、スタンフォードが九九・三に対して、もうほとんどそれと遜色のない点数を首都大学東京は持っている。
 それは、物すごく論文引用をされる研究者の方が二名おられるということなんです。これによって、論文引用というのは三〇%のポイントがありますから、物すごくランクがこれだけで上がるんですね。
 なので、これは要望ですけれども、外国人教員をふやすと、さっきも言ったみたいに、ポイントはわずか七・五%しか換算がされないのに対して、論文引用は三〇%が換算をされる。ということは、物すごく業績のある研究者の人を一人、二人、三人と引っ張ってきたら、それだけで多分このタイムズ・ハイアー・エデュケーションのランキングというのは上がるんですよ。
 ぜひともそういったことを考えていただいて、外国人教員を入れなきゃいけないということで日本人の職が奪われることがないようにということは切に要望しておきたいと思います。
 それと、最後の質問になりますけれども、これも先ほどちょっと紹介した「日本にノーベル賞が来る理由」という本に、こういうことが書いてあります。
 日本では、ノーベル賞が出ると、慌てて後追いの文化勲章が出ることが非常に多いです。逆に言えば、海外から賞をもらうまで、日本で研究者は社会的にありがたがられていません。大半の日本のノーベル賞業績は、びっくりするほど昔に完成された研究が、国内では化石のように眠っていて、海外の後続研究、とりわけ実用化が引き金となって発掘、受賞に至るケースがほとんどなのです。
 江崎玲於奈博士は、日本は評価をしないというより、避けようとする社会だと断言をしています。実際、江崎さんの業績にいち早く着目をして、ヘッドハンティングしたのはアメリカのIBMでした。IBMに移った江崎さんは怒濤のような業績を上げてノーベル物理学賞を受賞しましたが、全ては米国側のバックアップによるものです。こうした現象の全体を、頭脳が流出せざるを得ない日本の問題として考える必要があります。
 ある科学技術の業績を評価をするときに、実は一番問われるのは評価する側です。きちんとした評価を下すためには、大変な労力や予算が必要不可欠なのです。一番面倒な部分を回避して、舶来の評価への追随と、根拠不明の権威主義がまかり通っているのが、今の日本の現実の姿です。そしてこの現状と、先ほどの人事の非対称性、つまり鎖国状況とは、実は密接なかかわりがあるのです。
 世界じゅうの科学技術を評価する格付の仕事は重要で、費用もかかりますが、一度格付のブランドを確立すると、お金では買えない効力を発揮しますということがこの本に書いてあるんです。
 ぜひとも最後にお伺いをしたいのは、日本版の大学のランキングやあるいは日本版のノーベル賞などを構想して、日本が世界の科学技術を評価して、日本が評価したのは本当に世界一なんだというようなブランドを確立するというのは、これは本当に日本がこれから世界の中で科学技術で立国をしていく上では大変重要な発想ではないか。海外の評価に追随するんではなくて、日本がその旗を立てていくんだという発想がこれからの日本が世界に伍していくには必要なんではないかと思いますけれども、そのことについて、文部科学省の御判断、今の見解をお聞かせいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 安藤裕

speaker_id: 12226

日付: 2015-03-10

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第四分科会