小川勝也の発言 (我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会)

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○小川勝也君 実はできないんですよ。できないのにできるふりをしたい、これが法案の中身です。
 武器等防護の武器というのは何かといいますと、先ほども質問者が歴史を説明してくれました。いわゆるところの警察予備隊ができたときに、吉田総理とGHQから相談を受けた法務総裁は、何とかこの警察予備隊の枠組みをつくった後、インタビューにこう答えています。このとき考えた予備隊の性格、内容は、警察の裏にいる強力な部隊で、相当高度な武装をしているものというもので、機関銃程度のものは持たなければいかぬという考え。これが武器等防護の武器です。
 それから、その後、保安隊にも言及していただきました。保安隊になって、この武器等防護の原型ができ上がります。これは残念ながら武器等防護ではありません。武器庫等防護です。保安隊ができたときに、保安隊と警備隊ができて、そこに武器弾薬を保管する、その場所をいわゆる保安隊の人たちが警備をし、武器使用が可能だというのがこの武器等防護の原型です。それを、事もあろうに、アメリカの空母や船まで防護できるというのは法律に対する冒涜なんですよ、これ。こんなふざけた法律でアメリカの船を守るなんというのはおこがましい。私は、もし内閣法制局がまともに機能していたら、こんな法案は絶対に通るはずがないと思う。
 もう一個、捨てぜりふに言わせていただきますと、自衛官は、アメリカ合衆国の軍隊、その他の外国の軍隊、その他これに類する組織を防護できるんです。我々の国は、日米同盟あるいはACSAを結ぶ諸国もあるかもしれません。しかし、無尽蔵に守れる武器等を増やしてどうするんだと、この法律は。法制局にまともな審査権限が、そして能力があるときには、私はこういう法律は出てくるはずもなかったと思います。
 それから、隣で隊長がうなずいてくれています、我々の国のイージス艦はすばらしい性能を持っています。先日の委員会でも申し上げましたけれども、乗組員も指揮官もモラルも世界最高です。そして、武器も最高です。しかし、私たちの国、先ほど大臣が言っていただいたように、憲法があって、憲法の上に様々な法律が作られている。ですから、例えば、刑法、刑事訴訟法、それから軍法、軍事裁判、こういうことがないと武器使用も武力行使もできないんですよ。ですから、大臣は、これはなかなかできないことが多いというふうに言ってくれました。こんな未整備な法律の中で、自衛官に、アメリカの武器等を防護して万が一に裁かれるようなことがあったら、私は指揮官として、最高責任者として大変な責めを負うことに大臣がなろうかと思う。
 ですから、私は、今回、この法律は武器等防護ができたらいいなという願望ですよ、これは。こんな実態のない法律を出してきたんじゃ駄目なんですよ。十何本もまとめて、木の葉をこういうところに隠して、ずたずたの法案を出してくることは許されません。
 私は、今回の安全保障法制は将来に禍根を残す、絶対に成立させてはいけないということを申し上げて、質問を終わります。

発言情報

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発言者: 小川勝也

speaker_id: 4765

日付: 2015-08-26

院: 参議院

会議名: 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会