武蔵勝宏の発言 (外交防衛委員会)
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○参考人(武蔵勝宏君) 歴史的経緯ということから申し上げます。
文官優位のシステムというのをつくった、イニシア取ったのは恐らく吉田茂首相であったと私は思います。ですから、保安庁におきましては、いわゆる制服組は内局幹部に任用制限規定があったんですね。これを防衛庁・自衛隊に改組するときに、自由党と改進党、三党協議というのがありまして、その結果として改進党は任用制限の廃止というのを勝ち取ったんです。他方で、保安庁の官僚が強く主張した八条と十二条が維持されたと、こういう経緯があります。
ところが、実際に、任用制限がなくなったにもかかわらず、防衛庁内の人事運用ということでつい最近まで、昨年までですね、実質的に内局に制服組の配置というものがなかったと。これが、本来は内局の統制だったものが文官統制ということになってきた原因だと思うんですね。
防衛庁設置以降、内局が担当するのはあくまで防衛や運用の基本であります。そして、その運用に関する大臣に対する幕僚機関は、これは統幕であり、各幕僚監部であります。この関係というのは、防衛庁発足以降これは全く変わっていないわけで、その両者の関係というものが冷戦以降機能していないのかといったら、ごく一部の例外的な事案は先ほど申し上げましたインド洋やイージス艦の問題で顕在化していますが、その他の事案では必ずしも顕在化しているわけではない。とするならば、両者が一体感を持ってそれぞれの部局で大臣を補佐すれば十二条そのものを改正する必要はないのではないかというのが私の意見です。