津田弥太郎の発言 (厚生労働委員会)

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○津田弥太郎君 委員派遣について御報告申し上げます。
 去る三月二日及び三日の二日間、丸川委員長、福岡理事、羽生田理事、大沼理事、長沢理事、川田委員、小池委員、行田委員、薬師寺委員、福島委員及び私、津田の十一名により、群馬県における社会保障及び労働問題等に関する実情を調査してまいりました。
 以下、その概要を御報告いたします。
 一日目は、まず群馬県庁において、県当局から、医療・介護総合確保推進法に基づく医療提供体制の見直し及び地域包括ケアシステムの構築に向けた取組について概況説明を聴取するとともに、国が進める医療保険改革について県における課題等を聴取いたしました。その後、県との意見交換においては、特別養護老人ホーム等への東京からの流入の影響、病床機能報告制度中間報告と地域医療構想策定に向けた課題、医療・介護連携のための体制整備の取組、群馬県医師会による保育サポーターバンクや地域医療支援センターなど医師確保対策の課題、地域包括ケアシステム構築に向けた在宅医療推進の課題と介護報酬改定の影響、医療費適正化への取組、介護福祉士の確保策等が議題となりました。
 次に、群馬労働局におきまして、県下の雇用情勢及び群馬労働局の取組について概況説明を聴取いたしました。その後、群馬労働局との意見交換においては、管内の労働法令違反の状況、新規高卒者の就業状況、全国平均よりも低い女性管理職登用における課題、外国人労働者の現状、群馬県庁や市町村などにおける障害者雇用率の現状、マザーズハローワークの設置状況、群馬県を始めとする地方公共団体等との連携による障害者雇用や子育て女性の就職支援などへの取組等が議題となりました。
 次に、群馬リハビリテーション病院を訪問し、病院の概況説明を聴取いたしました。本病院は、医師会立の病院として昭和三十七年に設立され、五十年余りの長きにわたって運営されている総合リハビリ病院であります。先駆的なリハビリ治療を提供し、リハビリテーション医学の発展及び普及啓発に大きな役割を果たしてこられました。病床数は現在百九十六床であり、ロボットスーツ等の新しい機器を積極的に取り入れ、回復期における効果的なリハビリテーションの提供に取り組んでおります。説明を聴取した後、病院内を視察するとともに、ロボットを用いたリハビリの効用とデータの蓄積及びその普及のための支援の在り方、診療報酬の体制強化加算における専従医師の算定要件を見直す必要性等について意見交換が行われました。
 二日目は、最初に特別養護老人ホーム鏑泉苑を訪問し、施設の概要、地域包括ケアシステムの課題等について概況説明を聴取いたしました。本施設は、昭和三十三年に養老院として開設され、現在は入所定員六十名の介護老人福祉施設であります。同施設を運営する社会福祉法人恵済会は、保育園も併せて運営しており、世代間交流や地域交流のための行事も積極的に行うなど、地域福祉の向上に努めているとのことであります。
 説明を聴取した後、施設内を視察するとともに、社会福祉法人の存在意義、いわゆる内部留保の算出方法の在り方、介護人材確保への取組、介護報酬改定の影響、介護職員処遇改善加算の対象拡大の必要性等について意見交換が行われました。
 次に、富岡製糸場を訪問し、設立時の時代背景、官営模範工場としての労働時間等の労務管理、休暇等の福利厚生制度、能力制の給与体系等について説明を聴取した後、製糸場内の主な施設を視察いたしました。
 最後に、富士重工業株式会社群馬製作所大泉工場を訪問し、女性や障害者、外国人労働者の雇用状況及び職場環境整備の取組状況等を聴取いたしました。
 群馬製作所の正規従業員は、本年三月現在、九千三百六十九名、非正規従業員は約三千五百名となっております。人事政策の重要な柱として多様性の推進を掲げ、二〇二〇年には女性の管理職数を現在の五倍にする目標を掲げております。また、障害者の雇用状況については、本年末に法定雇用率二・〇%を達成できるよう、障害者雇用促進法による特例子会社を昨年設立し、知的障害者の雇用を始めたほか、管理職向けの手話研修といった採用者の定着のための取組などを行っているところであります。さらに、外国人労働者については、平成二十四年下期から技能実習生として主に中国人を受け入れており、外国語によるマニュアルを作成するとともに、技能を高めるため様々な製造工程において実習を行うようにしているとのことでした。
 説明を聴取した後、工場内を視察するとともに、事業所内保育所設置の検討状況、非正規従業員を直接雇用中心とする理由、中国人技能実習生の帰国後の就業実態、中国での賃金上昇等が技能実習生三百五十人体制の確保に与える影響等について意見交換が行われました。
 視察先での実情調査の概要は以上でありますが、今回の委員派遣に当たりまして、群馬県及び訪問先の関係者の方々に特段の御配慮をいただきましたことを、この場をお借りして心から御礼を申し上げたいと存じます。
 以上で委員派遣の報告を終わります。

発言情報

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発言者: 津田弥太郎

speaker_id: 28996

日付: 2015-03-24

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会