中野麻美の発言 (厚生労働委員会)
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○参考人(中野麻美君) ありがとうございます。
元々、非正規であるか正規であるかということで随分とこの場でも議論がなされているというふうにお聞きしておりますが、私は、契約形態の要素によって決まるという考え方よりは、実質的に日本型雇用慣行の適用を受けるものと受けないものという格差の問題ではないかと思っております。
そして、その日本型雇用慣行というのは、包括的な労働関係の中に置かれて働くということになりますので、それはもう必然的に男性中心型の雇用形態ということになります。そして、女性の正規雇用者というのも元々を見れば年功賃金から除外されて格差の下に置かれていて、私が提出しております資料の三つ目のスライドなんですけれども、男性が日本型雇用慣行の適用を受けて非常に年功的に上がっていくという賃金カーブを描くのに対して、女性とそれから非正規というのが一群となっていると。これは、雇用慣行の適用を受けるのかどうかということによる二分化というふうに考えられます。
ですから、元々、非正規の賃金というのはそういった意味でのジェンダー格差というものを含んでおりまして、この問題を解決するためには、非正規と正規の間の格差を解決するためには、ジェンダーの問題を抜きにしてこれは解決することができないというふうに考えています。
そういう意味で、私は、正規と非正規との間の格差を問題にする場合には、必ず他の形態の差別との有機的な関連性というものを意識して制度を組み立てる必要があるというふうに申し上げました。