河野博文の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(河野博文君) ありがとうございます。
確かに、石油、天然ガスが、このリスクマネーの供給という意味では、財源的にも歴史的に多くの資金を政府からいただいてまいりました。その後、金属鉱物の価格上昇、それから希少性がかなり認識されるに至りまして、特に金属関係の債務保証基金は政府からかなりの追加出資をいただきまして、現在では四百億円を上回る債務保証基金になっておりますので、おかげさまで、一つの鉱山に日本の企業が参加するときに払うある種のロットですね、どうしても百億円以上のお金が必要になりますので、そういう規模の債務保証ができるようになって今日に至っております。
こういった債務保証は保証料をいただいておりますので、それを毎年積み立てていくことによってリスクに備えるということでございますけれども、資源案件というのはそれほど実は数が多くありませんので、本来であれば、保険のように大数の法則が働いて、何百件も何万件もやって、それで保証料をいただいてそれで頼るということですけれども、当面は、その件数が少ない分だけ、どうしても私どもJOGMECあるいは政府がリスクを取らざるを得ないという状況になっていると思います。
そういう意味で、長い目で見ていただきたいと申しましたのは、債務保証の場合は、保証料ということで一定の、一%に行くか行かないかの料金をいただくわけで、これを積み立てていくということになると思いますけれども、一方、出資という方は、探鉱というあるかないか分からない状態で投資をいたしますので、これは非常にリスクも高い代わりに、うまくいった場合のリターンが高いということになるわけでございまして、今まで既にかなりの金額の投資をいたしておりますけれども、石油公団時代に持っておりました優良なアセットは実は移行時に全部政府の方に納めさせていただいておりまして、それの配当は今実はJOGMECには入らない仕組み、お国の方に入っております。そのリスクのあるものをJOGMECが引き受けて、まだ発足後十年少々ということですので、探鉱したものが果実を生むに実はほとんど至っておりません。
したがって、これからこれが、成功案件が、探鉱という十年前後掛かるものから商業化という次のステージに行って、なおかつ商業化の段階ではまず借金をして事業をいたしますので、借金を返済する、その借金の返済が終わった後、私どもは出資をいたしておりますので、民間の出資者と同様に配当をいただくことになります。おかげさまで、ごく僅かな案件で今配当をいただいておりますけれども、これから成功案件が増えていくに従ってこの配当収入が増えていくということで、トータルのリスクをキャンセルアウトしたいというふうに思っております。
一方で、こういう油価の変化、資源価格の変化がありますから、案件の採択は非常に慎重に審査しなければいけないというふうに思っております。私どもの組織の最大の特徴は、地質関係を中心とした技術系のスタッフを多く抱えているということでございますので、地質的なリスクについてはできるだけ深く分析をして、また、より多くデータを集めて解析をした上で評価をするということにいたしております。それが私どもの組織の特徴ではないかと思っております。