河野博文の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(河野博文君) ありがとうございます。
 私の問題意識と全く一緒でございます。ただ、おっしゃるように、日本のありとあらゆる産業は世界で一流の技術を持っていると思いますけれども、石油とか天然ガスあるいは金属鉱物資源の開発にこの技術が生かされているケースは、正直言ってそれほど多くないんです。
 それはなぜかと申しますと、例えば石油、天然ガスでいえば、北欧諸国などは北海油田が見付かったことにより、それの開発が進むことにより、地場の産業がそういう石油、天然ガスの上流事業にどんどん進出していって、単に石油産業のみならず、機械、造船、そういった産業がもうことごとく海洋資源に進出することができています。この分野のビジネスは経験のある人のものしか使わないと。それは私も当然だと思うんですね、自分の油田を壊されてはかないませんから、プルーブンな技術を使うというのがやはり基本的な習わしでございますので。日本には残念ながら、昔は鉱山がありまして、そこから派生した機械メーカーが今有名な日本の産業になっているわけですけれども、その鉱山が失われ、日本に目ぼしい石油がない状態の下で日本のハイテクの優れた技術がこの分野で十分生かされていない。大変歯がゆい思いをいたしております。
 しかし、私も何年か経験しまして、産油国に行きまして、一番先方が目を輝かして聞いてくれる話は、日本のハイテクの持っている技術をあなた方の資源開発に使いたいんだと、我々は国の機関なのでそれの触媒をやらせてもらいたいんだという話をしますと、物すごく関心を示してくれるんですね。
 そこで、私どもは二年ほど前からソリューションという事業を始めていまして、日本の企業が業種を超えて、持っておりますセンサーとかあるいは素材とか、そういった様々な技術を石油、天然ガスの、私どもアップストリームと呼んでいます上流の問題解決に使えるようなプロジェクトを立ち上げつつあります。まだ二年ですので、これから成果が出てくるところですけれども、例えば日本の水処理の技術を、油と水の混じった生産物から油水分離するとか、これにマグネティックの技術を使うとか、あるいは地下の動向を日本の優れた、実は私どもが勉強したものの一つは、自動車メーカーのブレーキのセンサーの原理を使って地下の石油の挙動を感知できるのではないかとか、そういった様々な技術を寄せ集めて、それを一つずつの問題解決の解として提示することによって、最終的には産油国の問題解決の現場で使ってもらう、それが技術協力にもなり、日本の製品を販売することにもなるというふうにもくろんでいまして、今それに力を入れております。
 最近でいいますと、例えば日本のエンジニアリング会社の技術を、重質油、非常に重たい油を改質するために使う技術、ある程度進んできていまして、これも将来、商業化できれば産油国に持ち込む、そんなことを今考えているところでございます。
 加えて、もう一つ申しますと、メタハイとおっしゃいましたので。メタンハイドレートの開発でも、これナショナルプロジェクトですので、おかげさまで上流会社も数社、エンジニアリング会社も数社加わったような新しい会社が誕生しています。できれば、こういった人たちから更に日本の機械が現場で使えるチャンスを日本のメーカーに与えていただけたら有り難いなというふうに思っている次第です。

発言情報

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発言者: 河野博文

speaker_id: 16434

日付: 2015-04-15

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会