二之湯武史の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○二之湯武史君 自民党の二之湯武史と申します。
 今日は、参考人の方々、お忙しい中おいでいただきましてありがとうございます。
 今日は国際テロということがテーマなんですけれども、この問題に関しては、今現在起こっている顕在化された出来事並びにそういった情報という面と、私はやっぱり忘れてはならないのは、そういったものが生み出される構造といいますか、若しくはそういう構造ができ上がった本質的な問題、課題、こういうところにいまいち、何というんですかね、議論が深まっていないような私は気がするんですね。
 例えば、今こうだと、例えばISでも今こういう状況でこういう勢力がいて、こういうつまりリアルタイムの情報というのはどうしても情報価値がありますから、そういったものに我々も飛び付いてしまいがちなんですが、では、なぜ今現在そういったテロが起こっているのか、若しくはそういう集団が成立し得ているのか、こういったことを掘り下げていきますと、私はこれ大変歴史的にもまた文化的にも根深い、若しくは時間軸の長い話になってこようかというふうに思うんですね。
 少なくとも、今、板橋先生もおっしゃいましたが、アルカイダ並びにタリバーンはソ連のアフガン侵攻に源流を発すると。つまり、もう既に三十五年以上の時間が流れているわけですね。また、その根本の一つにもヨーロッパの移民の問題があると。これも二世、三世という話になってきますと、少なくともヨーロッパの植民地政策が終わった第二次大戦後でありますとか、それぐらいの時間軸になってくると思うんですね。そうなると、六十年、七十年という時間軸が存在するわけです。
 もっと言いますと、これは高橋先生だったと思いますけれども、今日、事前にお配りいただいていた資料の中にパキスタンとアフガニスタンの国境線の問題がありましたね、デュランド国境線と。これはイギリスの外交官が引いた国境線がいまだにその地域の部族の中で国境を分断しているという結果があると。それは恐らく、アフリカを始め世界中あらゆるいろんなところに、かつてのヨーロッパの植民地においてはあらゆるところに存在をする問題であって、こういったものはイギリスの中東支配が始まった十九世紀半ばにすら事の根源を遡っていくような、そんな問題だと思うんですよね。
 そういった中で、まずお伺いをしたいのは、我々、日本にいて、そして様々な情報に接しますが、これよく考えると、ほとんどアメリカ若しくは欧米からの文脈、文化的な視点で物を考えているんだろうなと思うんですね。例えば民主主義であったり自由であったり、そういった価値を、ある種その相手国の文脈若しくは文明、文化的な理解をやや欠いたような視点で、自由がないから駄目なんだ、民主主義でないから危険なんだと、こういう面がどこかにありはしないかと、相手の文化に対する理解というものですね。若しくは、それぞれの地域における例えば宗派間若しくは部族間の様々な歴史的な経緯というものがあり、そういったものがその地域独特の秩序というものを構成して、絶妙なバランスで秩序が構成されていた中で、それは客観的に見れば独裁政権というふうに見えるかもしれませんが、ある種、もう一方でいいますと、そういった様々な文化的、部族的なバランスを維持したような秩序が成り立っていたとも言えると思うんですね。
 そういったものを無視をしてか、それとも、そういったものを理解しつつもそうせざるを得なかったのか、特に最近のアフガンやイラク戦争においてはそういった戦争統治が思うように進まない、そして、そういった本当はテロを根絶しようとした闘いが結果的にテロを増長するというか、テロ勢力を更に広げてしまうような結果となってしまっていると。
 こういうアメリカを中心とした西側諸国の政策、行動、こういったものに対する私はまず理解というか総括というのがなければ、我が国の基本的な外交的な立場も、一方的にそういった立場に立ってもよいものなのか、それとも、もう少し我が国が伝統的に取ってきたように慎重に中立的な立場でもっと中東に関わっていくべきなのか、こういったことが思うように議論されていないような私は気がするんですけれども、これは三参考人に簡潔にというか、できるだけ短くお答えをいただきたいんですが、非常に難しい話ですけれども、お願いします。

発言情報

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発言者: 二之湯武史

speaker_id: 8992

日付: 2015-05-13

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会