大野元裕の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○大野元裕君 民主党・新緑風会の大野元裕でございます。
三先生、本当に今日はありがとうございました。また、三先生それぞれとまさか国会の場でこのような形で議論ができるというのはちょっと懐かしく感じておりますし、先ほどの二之湯先生の空白と統治のイラクの話については、十年ぐらい前ですか、藤原先生とNHKの特番でたしか対談させていただいたテーマで、非常に懐かしく思い出させていただきました。これを続けたいんですが、それ以外にもたくさん興味がある話があるので、一人の先生方にお一つずつ質問をさせていただきたいと思っております。
一つ目ですが、藤原先生が、そして高橋先生も難民の問題、取り上げられました。難民の国際社会の取扱いについては、私、以前から限界が来ているのではないかと常に思っておりまして、藤原先生にまず御質問ですが、難民キャンプについては、国連若しくは国際社会は非常な性善説に常に立っているのではないかと思い続けています。
一九九〇年代のイラク北部のマフムールキャンプはPKKの巣窟になりました。あれは自主性を重んじたからだというふうに思っています。あるいは、去年の八月の六日か七日にシンジャールとモスルダムがやられた後にイラク北部にカウルグスクというキャンプができたときに、実は当初やはり自主性を重んじてやったんですが、うまくいかずにすぐキャンプを解散してしまいました。他方で、難民に人道支援を行おうとしても、まさに高橋先生御指摘のとおり、人口の半分がIDPを含めて難民ですから、どれだけ支援しようとも砂漠の中の水の一滴にすぎないと思っています。
そうすると、今までのような性善説に基づいた、人道主義に基づく難民の扱い方というのは果たして結果的に難民にとってもいいかどうか、あるいはその社会にとっていいかどうかというのは大きな疑問だと思っていまして、藤原先生取り上げられたので、まずは藤原先生にこの質問を。
そして二つ目には、板橋先生でございますけれども、板橋先生はもうテロの御専門でございますので、特に日本の対処についてお話をいただいたので。
実は私、イナメナスのときも今回も両方すごく強く感じていたのは、我が国は、先生も御指摘のとおり、いわゆる縦割りというか、あらゆる力を結集した対応、これがほぼできてないんじゃないか。NSCできた後も一緒だと思っています。
例えばイギリスなんかだと、例のコブラですか、みたいなものが官邸にはできたり、あるいは外務省ではコンシュラー・クライシス・グループですか、要するに外務省の中に警察が入って交渉ができるチームがつくる。日本の場合は、ヨルダンでも警察は一切大使館に来なかった。結局、人質交渉なんかしたことがない外務省がずっとやらされた。結局それは縦割りの責任逃れだったと思うんですけれども、そういった組織が日本にはないし、あるいはアメリカのDHSも同じパターンだと思いますが、そういった意味では、どの国のどういった組織を日本が学んでいってつくればいいのかというのは、是非先生に具体的に教えていただきたいというふうに思います。僕、コブラなんか一番いいと思っていますけれども、是非先生に教えていただきたいというふうに思っています。
三番目に、高橋先生にお伺いをしたいと思いますけれども、高橋先生の御指摘どおり、私もあの検証については同感でございます。
その上で、北イラクですが、実は我が参議院は、多分一九七〇年代以来初めてだと思いますが、去年の八月に議員派遣として北イラクに与野党の三人の派遣団を出して、北イラクに対して、そことの関係というものを、ODA派遣団出しています。これ、多分非常に我が国としては画期的だと私は思っていますけれども、ただ、その二日後に空爆が始まり、台なしになってしまいましたが。
他方で、イラクに対する、特に北イラクも含めて我が国の政府の取組というものは多分政策がほぼなくて、特にポスト三十五億ドルがないんだと思っています。ポスト三十五億ドルのイラク、北イラクとの関わり方について、是非高橋先生の御知見を賜りたいと思います。
ちょっと一気にではございますが、三つ質問させていただきます。