高橋和夫の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(高橋和夫君) 私、ちょうど三年前パキスタンに行っておりまして、ホテルに猪木議員が現れて猪木議員の現場での活躍というのを身近に見て、前から現場に飛ばれる姿勢に敬意を払っておりましたので、現実に見せていただいて非常に感銘を受けました。
さて、教育の問題でありますけれど、やはり、これはもちろん言うまでもないことなんですけれど、教育が変わらなければ中東・イスラム世界は変わらないと。特に重要なのは男性の教育よりも女性の教育で、マララさんがおっしゃっているとおりだと思います。
イスラム世界は男女隔離だとか男女差別だというようなことが非常に言われますけれど、例えばパキスタンでは女性の首相が誕生しております。トルコでも女性の首相が誕生しております。我が日本では、ここにいる皆さんに頑張っていただかないとまだまだということで、国会議員に占める女性の割合で見ても必ずしも日本はトップの国ではないということで、イスラム世界から見ても、日本社会の女性の社会進出の遅れというのはかなり気になるところであります。
女性の教育がどのくらい社会を変えるかということになるんですけれど、例えば隣の国のイランの例ですと、男女隔離をするということで、男性のお医者さんが女性を診れなくなったということで、女性の医者が要るということで、女性の医者というのが大変増えています。また、イランでは今大学生の過半数は女性になっていますし、そういう意味では非常に大きな進歩が見られて、しかも女性が教育を受けるということで家族計画の知識なんかも広がりまして、出生率というのも劇的な激減、低下を見せるということで、女性に教育を与えるということが恐らくイスラム社会をいい方向に変えていく大きな原動力になるんだと思うわけで、我が国のイスラム社会への支援の重点の一つとしては、中長期的には教育、なかんずく女性の教育ということに軸足があってもいいのかなというふうに思っています。
もう一つ申し上げますと、現在、発展途上諸国はどこでもそうなんですけれど、大学で勉強したいという若者が急激に増えて、既存の大学だけでは対応できないということで、実はこれは放送大学のような通信制の大学、特にインターネットを使った大学というのが急激に学生を集めています。恐らく普通の通う大学の学生よりは通信制の大学生の方が数が多いというような状況が既に生まれているわけで、日本の発展途上諸国への教育支援という面でも、一つの柱は女性教育への支援、もう一つの柱は通信制教育への支援ということが考えられてもいいのかなというのを猪木議員の質問を受けた機会を使いましてお話しさせていただきました。
ありがとうございます。