内田聖子の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(内田聖子君) 先ほどもお答えしましたが、改めてお伝えします。
おっしゃるように、TPPそのもので安い労働力が大量に日本に入ってくるという話ではなくて、金子先生も御指摘でしたが、今、私、問題は、TPPで交渉されているような分野と関連して、日本の中で言わば先取りというか、TPP妥結ということとリンケージするような形で様々な規制緩和策が取られているということなんですね。これは医療などの御説明、先ほどありましたけれども、例えば今、労働者派遣法の問題などもそうですけれども、これはTPPによってということではなくて、むしろ日本国内の中で働く環境、働く条件というのがどんどん切り下げられてきているのではないかというふうに懸念しています。
今も当然、様々な国、国籍の方が日本でも働いているわけなんですけれども、私は、政府の人がおっしゃるように、TPPは確かに労働環境という基準は、形式的にと言うとあれですけれども、高い水準、つまり、きちんとしましょうという議論がなされているそうです。
ただ、ここに問題があって、実際のその運用される現実の姿というのがどうなのかという懸念です。例えば今、日本にも国内法として労働基準法等々ありますけれども、実際にこれ全ての企業できちんと守られているのかと言われれば、疑問を感じざるを得ません。
ですので、今国内で進んでいる労働法制の、私からすれば改悪と思いますけれども、そういったこととリンクをして、グローバル化の中ではやはり低価格競争というふうになっていくわけですね。資源の調達や労働力そのものもやはり安い方へ安い方へというふうに流れていきますので、更に日本における労働基準、それから働く人たちを守る様々な規制というものが切り下げられていくのではないかという懸念です。