早川英男の発言 (国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会)

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○参考人(早川英男君) まず最初の御質問については、実は既にお答えしているようなものであって、と申しますのは、要するに、マーケットが財政の維持可能性を信じてくれていれば、あとは日銀の手腕次第である。したがって、マーケットがそれを信じてくれている限りにおいて、そのテーパリングに関する例えばコミュニケーション戦略であるとか、これからの利上げに絡んでのフォワードガイダンス等々に関してはアメリカの経験から学ぶことができると申し上げて、その前提が壊れていると、実は先ほど来申し上げているように対応のしようがないということです。
 ついでに、一点だけ参考に申し上げておくと、実はこの間、スイスがスイス・フランのユーロとのペッグをやめました。当然のことながら、スイスの中央銀行であるSNBは物すごく大きな損失を被ったんですが、実は、だからといってスイスのスイス・フランに対する信認が失われたわけではありません。なぜかというと、実はSNBの裏側にあるスイスの財政というのは盤石の黒字なんです。したがって、中央銀行のバランスシート自体が問題なのではなくて、その裏側にある政府が盤石の黒字であればSNBが大損しても大丈夫なんだけど、日本はそうではないでしょうというのが基本的なイシューです。
 それから、二番目の問題、要するに、非常に大きな赤字が出てくるということは、先ほども申し上げたとおりでありまして、当然であります。したがいまして、これも実を言うと相当大きな赤字が出てしまうので、ひょっとすると財政に対してむしろ負荷を掛けてしまうぐらいの赤字になり得るということが問題だと思っています。
 ただ、これも一点だけ参考情報を申し上げておきますと、実は、去年、日銀の国際コンファレンスで、マービン・グッドフレンドという昔のリッチモンド連銀の副総裁が、実は、今の世界がやっている量的緩和を、これは要するに、片方で資産を買って片方で準備預金を出して、それにはいずれ金利を付けるわけなので、そういうある種のトレードをやっているだけなんだと。そのトレードをやっているだけのときに、どういうものを買っているかによってもうけの仕方は違うよと。
 問題は、アメリカについては、実はトータルではそんなに損をしないんだけど、実は今まで、今のところ、アメリカはもうけた分を根こそぎ納付しちゃっているんです。したがって、これから損が出るときにはやっぱり赤字が出るということなので、彼が言っていたのは、あれは納付しちゃ駄目だろうというのを強く言っておられたということを参考に申し上げておきます。
 以上です。

発言情報

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発言者: 早川英男

speaker_id: 26671

日付: 2015-02-25

院: 参議院

会議名: 国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会