早川英男の発言 (国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会)

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○参考人(早川英男君) 時間もありますので、できるだけ簡潔に申し上げます。
 まず第一に、いわゆるピケティの議論で共感する部分もあります。というのは、先ほどちょっと法人税について申し上げましたけれども、要するになかなか国が所得分配というものを考えて課税ができない世の中になってきている。例えば、高所得者、資産課税も難しいと思います。その結果、ある種の問題が発生してきているし、とりわけ何とかしなきゃいけないのは、タックスインバージョンといって、要するに大きな企業が課税逃れをすることが行われています。日本はまだ、これ全然アメリカなんかと比べたら大したことありませんけれども、これはやっぱり国際的に協力してこういうのを抑え込んでいくことは是非ともやらなきゃいけないと僕は思っています。
 二点目の日本国内の格差については、今お二方からの御議論があったとおりだと思います。日本は物すごいお金持ちが全てを手にしているということじゃなくて、やっぱり正規、非正規のところの格差が大きくて、そのためにはやっぱりいろんな働き方を変えていくことが大事だということはおっしゃるとおりだと僕は思っています。
 ただ一点、グッドニュースを申し上げておきます。
 僕は元々、そもそも非正規がいけないわけじゃなくて、これから高齢者も女性にも働いてもらうためにこれは非正規大事なんだけれども、日本は非正規の待遇が悪過ぎるというのが問題だ。ところが、今実は人手不足が起こってくれているおかげで非正規の待遇が良くなりつつあると思います。例えば、今年は就職戦線は圧倒的に売手市場になります。それから、今非正規の方がむしろ早めに賃金が上がっているかもしれません。そういう意味では、人手不足というのは、大変ではあるけれども、そういう観点から見るとグッドニュースであって、少し人手不足ぎみの状態が長く続いた方がむしろいいかもしれませんということを申し上げたい。
 最後に、やっぱり世代間格差というのは、どうしても目に見える格差にみんな反応しがちなんだけれども、目に見えない格差というのは物すごく大きくて、日本の場合はやっぱり世代間格差というのが目に見えない格差としては非常に大きい。
 現に、既に若い人は非正規とかで非常に苦労しているんだけれども、年金とか社会保障の将来の格差を考えたら、それはとんでもないし、さらにこの巨額の赤字は誰が返すんだ、これを若い人が返すんだとすればとんでもない話であって、先ほどの話に戻りますけれども、そういったことも考える必要がある。目に見えてどうこうというだけじゃなくて、世代間格差、例えば社会保障とか赤字の削減とかをちゃんとやる必要があるということです。
 以上です。

発言情報

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発言者: 早川英男

speaker_id: 26671

日付: 2015-02-25

院: 参議院

会議名: 国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会