若田部昌澄の発言 (国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(若田部昌澄君) 世上言われている恐らくコストというのは三種類あると思います。一つはインフレ率が非常に高くなる、二番目に長期金利が急激に上昇する、三番目に日銀のバランスシートが毀損すると。このうち、インフレ率が高騰するというのは、インフレ目標を実施している限りにおいては余り生じ得ないだろうと。
 二番目の長期金利は財政と銀行システム二つに影響が及びますが、どれぐらい上昇するのかというときに、例えば二%ぐらいだとしても財政に関してはその分だけ税収が名目で増えてきますので、このことは余り問題にならない。銀行システムに関しましては、日銀の一応金融システムリポートなどで見ますと、これぐらいの金利の上昇には耐えられるということになると思います。
 三番目の日銀のバランスシートの問題ですが、これは政府と併せて見ますと、今、国債を買ってもらっていることの利益が政府の方に来ていますので、日銀の方でバランスシートで毀損があっても、統合政府、二つで考えると、原理的にはそれはチャラになると。ただ、制度的にはそのいろいろな補填なりが必要かと思いますが、現実には今来ている政府の利益というのを日銀の側の補填に回すということだけで可能だと思います。
 なので、私自身は、十五年以上続いたデフレから脱却するというときですので、まだまだ出口は遠いというふうに考えておりますが、出口についての将来のコストについても、以上述べたような形で余り懸念する必要はないというふうに考えております。
 以上です。

発言情報

speech_id: 118914332X00220150304_018

発言者: 若田部昌澄

speaker_id: 318

日付: 2015-03-04

院: 参議院

会議名: 国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会