2015-03-04
参議院
若田部昌澄
国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会
若田部昌澄の発言 (国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会)
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○参考人(若田部昌澄君) マネタイゼーションはハイパーインフレーションを起こさないかという話ですけれども、マネタイゼーションというのは一体何なのかというところから本当は話さなければいけないと思うんですけれども、現状で日本国債を買いたいという需要は非常に強いです、民間において。なので、日銀が買わなければ日本国債を買ってくれないというわけではないと思います。これは、クレジット・デフォルト・スワップとよく言われるような日本国債の破綻確率を表すようなものでも非常に低いですし、長期金利が低位に低迷しているということも、一つにはまだデフレ期待が残っているということはあると思いますけれども、そのデフレ期待の下で最も安全な資産は何かというときにやはり国債になっているというところがあると思います。
それで、マネタイゼーションかどうかというのはともかくとして、ハイパーインフレーションが歴史的にどういうふうに起きたのかというのはよく分かります。それは、必ずしもマネタイゼーションが必要十分条件というわけではなくて、ハイパーインフレーションが起きるというのは、例えばフランス革命後のアッシニア紙幣であったり、あるいは第一次大戦後のドイツであったり、第二次大戦後のハンガリーであったり、あるいはジンバブエというようなところです。こういうところは、生産設備が非常に毀損して、政府自身も給料をお金で払わなければいけないというような状況。戦争や革命が起きて国が混乱しているところで更にマネーを増やすということが起きれば、これはハイパーインフレーションになります。なので、ハイパーインフレーションになることを防ぐというというか、日本がハイパーインフレーションになるという条件は現状でゼロだと私は思います。
現状でやっているような財政金融政策がハイパーインフレに行くのかということに関して言えば、これは現状、例えばまだデフレから脱却するかどうかというのを議論しているような状況ですので、しかもその後の目標に関してはインフレ目標二%というのが設定しておりますので、そこから先、急激にインフレが起きるということは考えにくいというふうに考えております。
以上です。