黒田東彦の発言 (財政金融委員会)
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○参考人(黒田東彦君) まず、日本経済全体としては、企業部門、家計部門共に所得から支出への前向きな循環メカニズムが作用しておりまして、景気は緩やかな回復基調を続けているというふうに考えております。特に企業部門では収益が過去最高水準まで増加しておりまして、設備投資も緩やかな増加基調にございます。家計部門を見ますと、失業率が構造的失業率近傍まで低下しておりまして、賃金も緩やかに増加するということで、雇用者所得は緩やかに増加しており、個人消費も全体としては底堅く推移しております。
そういったことで、日本経済全体としては良い方向に向かっておる、好循環のメカニズムが働いているというふうに思いますが、御指摘のように日本の各地域ではどうかということになりますと、今月行われた支店長会議での報告によりますと、確かに景気は緩やかな回復基調にあるという評価でありますし、その中でも、特に北陸、東海、近畿の三地域では回復テンポが高まって景気判断を引き上げるという報告もございました。
ただ、やはりこの間、為替や国際商品市況がかなり変動しまして、その影響というものは当然業種や企業規模によって異なりますし、各地域間では産業構造が異なっておりますので、その効果の波及具合にもやはりばらつきがあるというふうに感じられました。
日本銀行といたしましては、本支店を通じて地域経済の現状の把握に引き続き全力を挙げて取り組み、そうした中で得られた情報というものを十分に生かしながら適切な政策運営を行ってまいりたいと思っております。