前川清成の発言 (財政金融委員会)
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○前川清成君 今、この金子先生の教科書、何百ページあるんですかね、千ページを超えると思いますけど、確かに、これを全部読むのは、今大臣おっしゃったように暇な人でないとと、こう思いますけど。
私、国会議員になって十一年になるんですが、私も含めての反省です。偉そうなことを言うつもりもありませんが、国会議員はどうも基本的なことを勉強しなさ過ぎるように私は思っています。
それと、租税国家について申し上げれば、もちろん経済が成長しないとというのはそのとおりなんですが、せめて今の時代に私たちが必要とするお金は今を生きる私たちが分かち合う、負担し合う、そこはやっぱり譲れないというか、今自分たちが少しでもいい暮らしをしたい、豊かな暮らしをしたい、そのために次の世代に借金を先送りしていく、これは許されない。もしも税金を余り負担したくないというのであれば、社会保障も含めて歳出をカットしていく、公共サービスを削っていく、そのことも考えていかなければならないと、私はそう思っています。
その上で、今年度予算なんですけれども、税収が五十五兆円、その他の収入で五兆円あって、およそ六十兆円、基礎的財政収支の対象経費が七十三兆円で、約十三兆円の赤字になります。もしもこの十三兆円を、経済の成長とかいろいろ言われますけれども、消費税だけで穴埋めするとしたら、消費税の税率が八%で十七兆円の税収ですから、一%当たり約二兆円、したがって、十三兆円の穴埋めには消費税七%が必要になります。八足す七で一五%。じゃ、消費税一五%にしたら財政再建が図れるのかというとそうではなくて、過去一千兆円、たまりにたまった借金の利払い、これが約十兆円あります。消費税にすると五%。一五足す五で二〇%。もっとも、この利払いの十兆円というのは今の史上まれに見る低金利を前提にしている話で、昭和五十年代は国債金利が七%、バブルの頃は国債金利が五%。もしも金利が昭和五十年代やあるいはバブルの頃に跳ね上がってしまったら、今の税収の全部を充てても利払いさえできないということになってしまいます。仮にこれからもずっと低金利が続くと、しかし一千兆円の借金残るわけですから、これを、まあ気の長くなるような話ですけれども、せめて百年掛けて毎年十兆円ずつ払っていこうということになりますと、消費税が更に五%、すると合計二五%。ヨーロッパの消費税というのも大体この程度ということになります。
そこで、今日、ちょっと資料を配らせていただいたんですが、棒グラフの資料です。
これは、平成二十一年、二〇〇九年に大臣が総理をしておられた頃に、三月十六日の予算委員会で私が質問に立たせていただきました。そのときに、麻生大臣が総理になられた際に、消費税を引き上げると、こういうふうにおっしゃられたわけです。中福祉なのに今は低負担だ、中福祉だから中負担にするんだと、こういうふうにおっしゃいました。私も野党でしたので、このときはいささか厳しくお尋ねをしましたけれども、しかし、心の中では、立派な総理が現れたな、この当たり前のことをこれまでどうして先送り先送りしてきたのかなと、こういうふうに思いました。
その際に、このグラフをお示しして当時の麻生総理にお尋ねしたのは、その当時、二〇〇九年の消費税が五%、基礎的財政収支の穴埋めと、それと利払いに約一〇%必要だと。社会保障国民会議というのが当時社会保障のありようを議論していまして、二〇一五年には、今の制度をそのまま維持するにしても消費税にして三・五%要ると。二〇二五年の時点には、今の制度を、その当時の制度をそのままにしていても消費税にして六%の財源が必要だと。結局、二〇一五年には消費税が一八・五%、二〇二五年には消費税が二一%、これぐらいのことも視野に置いてお考えになっておられるんでしょうかというお尋ねを平成二十一年の三月十六日の予算委員会でお尋ねをしたら、そこは残念ながら、消費税の税率については考えていないと、こういうお答えでした。
長々私の方でお話ししたんですが、消費税について一体どの程度のことを我々は想定しなければならないのか。総理は一〇%からの引上げは考えていないと、こうおっしゃっています。誰も増税なんか望みません。私だって自分の払う税金は少ない方がうれしいです。国民の皆さん方もそうです。しかし、今を生きる私たちが必要とするお金を次の世代に先送りするんじゃなくて、借金のツケ回しをするんじゃなくて、私たちで負担するのであればどの程度の税負担が必要なのかと。ここは考えておかなければ私はならないと思っています。
ちょっとその辺のむいた話を是非大臣にお聞かせをいただけたらと思います。