河合正弘の発言 (財政金融委員会)
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○参考人(河合正弘君) おっしゃるように、ADB、大体これまで百三十億ドルぐらいで、今回のADBの改革によりまして約一・五倍、二百億ドルぐらいに融資枠が増えるわけですけれども、それでも七千五百億ドル、おっしゃったように全然足りないわけですね。世界銀行もやっていますが、大体ADBと同じぐらいの規模で、ほかにも日本のJBICですとかJICAが支援している、あるいはオーストラリアですとかヨーロッパの二国間援助機関も支援しているわけですけれども、とても七千五百億ドルには間に合わないという中でAIIBが入ってきてオペレーションをやるわけですけれども、資本金額と融資額との関係でいきますと、AIIBの融資額がADBよりも大きくなるということはちょっと考えられないということだと思います。
ADBにしましてもAIIBにしましても、やはりどれだけ民間の資金を触媒として引っ張ってくることができるかということが結局一番大きな課題ではないかなと思います。ADBは、今、民間の金融機関ですとか民間の投資家と一緒になっていろんなプロジェクトを開発しようとしていますので、ADBの場合は、かなりそういう意味ではポテンシャルがあると思います。AIIBにつきましては、まだよく分からないというところがあります。
そして、ADBなどとの競合があるかどうかということなんですけれども、ADBや世銀の場合は、融資基準、環境基準ですとか人的な配慮、これが非常に厳格な基準を持っていますので、国によってはちょっと厳格過ぎてなかなかプロジェクトに実際に動くことが難しいというケースもやはりあるんですね。難しいということになりますと、やはりADBのスタッフですとか世銀のスタッフは、ちょっとやっぱりやりたくない、やっているうちに問題が出てきて自分の失点にはなりたくないということでプロジェクトを諦めてしまうというのはかなりありますので、もしそういう競合ということになりますと、そういったところは、ひょっとするとAIIBはもう少し緩やかな基準で出てくるかなという可能性はあるかと思います。