伊藤隆敏の発言 (財政金融委員会)
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○参考人(伊藤隆敏君) 日本と中国の関係及び日本と中国がアジアにどう関わっていくかということでありますけれども、これは、もちろん協調できることがあれば協調するというのは重要なことでありますけれども、協調がある一方で、もう一つ競争という面もあると思うんですね。したがって、競争しながら協調していくという、これは、国際関係で常にそういう関係があるわけで、日本が一番勢いが強かった頃には日本とアメリカの関係も協調しながら競争していくということがあって、アメリカから非常に強い反発を招いた時期もありますし、そういう意味では、国際関係あるいは国際経済外交というのは常に協調と競争が共存しているという関係にあるので、そこは白とか黒とかいうことではなくて、うまく立ち回るということが一番大切だと思います。
したがって、中国との関係でも、日本としてきちっとした原則を持ち続けることは重要ですけれども、臨機応変に、強く出るときは強く出るし、妥協できるところは妥協すると。これは、もちろん言うのは簡単ですけれども、非常に難しいんですが、そういうものであるというのが私の認識です。
付け加えますと、これはアメリカとかヨーロッパに行ってもそうですし、中国でも恐らくそうだと思うんですけれども、やはり日本が経済的に強くないと相手にされないんですよね。もう本当に、デフレでマイナス成長しているようなときはほとんど相手にされなかったし、これは投資家にも相手にされないし、それから政治の世界でも相手にされないんですよね。成長して、アベノミクスが成功して、ある程度デフレも直って成長率も上がってくると、おお、やはり日本という国は重要なんだというふうに変わってきたわけです。だから、そういう面では、やはり成長することが重要であると、経済的にはですね。
それを更に敷衍して言うと、今のヨーロッパの人たちの見方というのは、アメリカでも多少そうなんですけれども、日本は人口が減少していくんでしょう、経済は縮んでいくんでしょう、だからそんなところに投資してもしようがないですよねと。十年、三十年を見て物を考えている人は大体そういうことを言って、そうすると、日本と組んでもしようがない、やっぱり中国と組むかという発想が出てきてしまうということで、やはりアジアにどう貢献していくか、中国とどう付き合うか、世界とどう付き合うかという場合に、強い国、強い立場から交渉しないと非常に損、損というか相手にされないということですね。
ちょっと踏み外しましたけれども、日本が、日本経済が強くなるということがこういったものを考える上で非常に重要な点だと思います。
以上です。