滝波宏文の発言 (東日本大震災復興及び原子力問題特別委員会)
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○滝波宏文君 ここで、配付しました資料を御覧いただきたいと思います。
規制委員会の指針では、十二、三万年前までに活動が認められた断層を耐震上考慮すべき活断層としております。敦賀二号機の下に伸びる断層、ここでは右の図の赤い、斜め下に下りるD―1破砕帯というのがございますけれども、この断層自体の活動時期が十二、三万年前より古いことは確認されております。
残る問題は、今再評価にまで至った、先ほど委員長がいろんな議論をしてきた中でだんだん活断層認定が後退してきているわけですけれども、残る問題は、この近傍にある断層、ここでは左側の図でオレンジ線でK断層と呼んでおりますが、このK断層の活動時期と、それから発電所下に伸びる、先ほど申し上げたD―1破砕帯がつながっているかということであります。
前者のK断層の活動時期、すなわち活断層と言えるほど古いかどうか、これ自体も大いなる議論があって疑念があるわけですけれども、本日は当座、後者の論点、すなわちこのオレンジ色のK断層とそれからD―1破砕帯、赤色のものが連続性があるかどうか、このことについて議論を絞りたいと思います。
資料に記載のとおり、元々この資料は有識者会合から規制委員会に提出されたものなんですが、左上の逆断層と書いてあるもの、それから真ん中にある正断層、それから下にピアレビューでのコメント、ここはうちの事務所の方で追加してございますけれども、この図にあるように、D―1破砕帯とK断層は、正断層と逆断層と、地盤に加わった力が明らかに異なっていることから、全く別の活動の結果であって、さらに、二つの断層のずれの向きは異なっていると。したがって、連続性はないんだということが事業者の主張であります。
これに対して、有識者会合の以前の、二年前の評価書では、K断層はD―1破砕帯と一連の構造である可能性が高いと言い切っていました。ところが、今回の再評価書では、K断層の連続性については、南方に連続している可能性があり、D―1破砕帯と原子炉建屋直下を通過する破砕帯のいずれかと一連の構造である可能性が否定できない、非常に後退しているわけですけれども、いずれかなんです、いずれか。
その原電の一昨年の事業者の調査報告でデータが増えて、このK断層というのは、こちらの図でもありますように、最後、掘っていったら、むしろ左側に向かっているわけです。
一方、そのD―1破砕帯、二号炉とありますけれども、建屋直下に向かっているものは下の方に行っているわけで、方向が、向きが違っているのが見えてきて、しかもそこで尽きて終わっているというふうなことが判明してきて、そのD―1破砕帯とK断層の連続性を言いにくくなってきているので、いずれかというのは何か分からないけれども、今二枚目にありますけれども、これは全部基本的に有識者会合から出たものですが、真ん中にある白抜きの円だけはうちの事務所で追加しましたけど、この丸の中にある細い線が二号炉の下につながっている可能性のある破砕帯なわけですけれども、これのどれか分からないけれどもどれかと、この左上にある黄色いK断層とがつながっている可能性があるかもしれませんねというところまで後退していて、かなり苦し紛れなんだと正直思っております。
私自身もこういった資料を拝見する限り、D―1破砕帯とK断層のずれの向きも明らかに違っているように見えるし、実際、このピアレビューアー、先ほど一枚目の方に掲げさせていただきましたけれども、ピアレビューアーの方々のこの発言から見ても、明らかにK断層とD―1破砕帯は連続性がないんだということを強く主張しておりますから、そうなんじゃないかというふうに思っておりますけれども、この状況でも有識者会合が発電所直下の破砕帯のいずれかとつながっている可能性が否定できない、こういう評価というのは、田中委員長が先ほど自ら否定したゼロリスクを求める態度と同じなんじゃないでしょうか。
私には、先ほどまさに申し上げた悪魔の証明の詭弁の世界に陥っていると思います。恐らくこの論理だと、一帯の土地を全部掘って、それこそ建屋もほじくり返して、まだ可能性は否定できないと言うんじゃないですか。これで科学的な議論、科学的な評価と言えるんでしょうか。ゼロリスク、安全神話を求める考え方とこの敦賀破砕帯評価との関係について、委員長のお考えを伺います。