神本美恵子の発言 (東日本大震災復興及び原子力問題特別委員会)
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○神本美恵子君 今日は、特に、大震災の津波・震災被災の方ではなくて、福島の原子力災害からの復興再生支援について質問したいと思います。
質問に当たって、日本学術会議が東日本大震災の被害構造と日本社会の再建の道を探る分科会というところで、昨年九月二十五日付けで東日本大震災からの復興政策の改善についての提言というものを出しております。
その中で指摘されているのが、現在政府が進めている復興政策の現状は停滞と混迷が見られるというような厳しい評価がされております。大臣、御覧になったことはありますか。
この中で、津波被災地については巨大防潮堤の建設を前提にされている、それから、原発震災被災地では早期帰還が政策目標にされ、除染が優先的に取り組まれていると。要するに、防潮堤建設と原発の方では早期帰還が政策目標にされて、全てがそっちの方向に向いていると。
ですから、いずれも住民生活の視点あるいは被災者個人個人が抱える様々な問題点、簡単には帰れないというような事情が置き去りにされたまま、帰還という政策に乗るかあるいは乗らないかというような二者択一を住民に迫るものになっているというふうな指摘がございます。
私も、知り合いの福島在住の何人かの人に時々連絡、やり取りするんですけれども、まさに、乗った人、乗らない人というところで住民同士の中に分断が持ち込まれているというような、あるいは分断だけではなくて、相手を非難したりというような本当につらい状況になっているという話もよく聞いております。
この指摘は、やはり早期帰還政策、進めれば進めるほど、被曝や孤立を覚悟で帰還するのか、あるいは十分な賠償や補償を得られないまま自力による移住を決意するかということで、私はこれは重要な指摘ではないかというふうに読ませていただきました。
そこで、復興庁のこの、こちらですけれども、総括及び今後のあり方についてという文書では、先ほどもちょっとありましたが、総理の指示として、これからの復興・創生期間は、新たなステージにおいて、地方創生のモデルとなるような復興を目指すというふうに書いてあります。
果たしてこれを、抽象的な書き方ですので、具体的に何をやるかということはこの中ではなかなか読み取れなかったんですけれども、原発震災被災地福島は、この新たなステージ、地方創生のモデルというようなことをどのような気持ちで受け止めるのかなということで読みました。この文書の中では、「はじめに」のところに、原子力災害被災地域でも復旧が進み、帰還に向けた動きが見えてくるなど、いずれも新たなステージへと移りつつあると。相変わらず、新たなステージというのは、帰還するということ、できるだけ早く帰還するということが目指されているのだなというふうに思います。
この日本学術会議が提起している、戻るか戻らないかという第一、第二のそれではなくて、第三の道を探れないかというようなことが指摘されているんですが、これはちょっと通告していなかったんですけれども、大臣、どのようにこの学術会議の提言、お受け止めになりますか。