小川勝也の発言 (農林水産委員会)

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○小川勝也君 林大臣、お帰りなさい。
 おにぎらずのように新しい話題もあるようですけれども、また同じ話をしたいというふうに思います。人口減少社会で、今政府が行っている農業政策が農村にどういう変化をもたらすかという話であります。
 先ほど徳永委員から北海道の特殊性の話もありました。私は、たまたま北海道選挙区の選出の議員であります。北海道はほかの四十六都府県とは違う成り立ちでございまして、本州のニーズによって発展をし、人口を増やしてきた、そんな町であります。石炭、北の守り、木材、食料、水産物、こういうものを本州として北海道から得るという目的で鉄道を整備し、そして輸送体系を整備して発展をしてきました。
 私も林大臣と同期でありますので四回選挙をやらせていただいておりますので、すなわち、いつもいつも選挙区を回り続けられればいいわけでありますが、御無沙汰の地域が多いわけですが、せめて六年に一回だけはしっかり地域の皆さんの声を聞こうということで回らせていただいております。すなわち、六年に一回ずつ定点観測をし、それを四回してきたというふうに言えるかと思います。
 人口減少が著しい。この委員会でも私の出身の町を例に取ってお話をさせていただいたケースも多々ありました。私の生まれた町の最盛期の人口は一万二千八百人、私が小学校入ったときは八千六百人で、今、三千七百人です。これが北海道の町村部の大部分、大多数の町の共通認識であります。一番多いときには小学校が十三校、当然今は一校。こういう自治体が非常に多い、佐藤政務官も御承知のとおりであります。これは、何がそうさせたかといいますと、先ほど申し上げましたような石炭とか森林産業が衰退したということでありますが、一義的には、農家の経営面積が増えて農家戸数が減少したからであります。
 今、政府が進めている農業政策は、農地の中間管理機構から担い手に農地を集める。このことがもたらす将来的な予測は、私にとっては非常に悲観的であります。大臣がどこまで私と同じ共通認識を持っていただいているか分かりませんけれども、少しは御理解をいただけるんだと思います。
 先祖伝来の土地を守り続ける、これが今までの、例えば兼業農家地帯の皆さんの一つのポリシーでありました。ですから、何とかほかの仕事と相まって農地を守っていく。すなわち、その経営面積は大きくないわけでありますので、効率が悪いというふうに今は片付けられています。そして、農業者の人口が減っていく、高齢化が進んでいく、そして小さな経営面積で効率が良くないという名の下に、今、農政の改革が進められていくわけであります。
 例えば、なぜ農業経営者の平均年齢が高いのか。それは、例えば定年退職をしてから専業に変わる。退職金ももらってきたので、もう年金ももらうのであくせくしてたくさんの農業収入を得る必要がないという方々が農業経営者の主体になっていました。ですから、収入も少ないし、経営面積も多くないし、効率が悪い、こういった農業が府県の地域を支えてきたのが事実だろうというふうに思います。
 そのことと相まって、この地域には長男がやはり家を守らなきゃならないという風習があるだろうから、そこにしっかりとした農業後継者がこの地域に残る。そのことを当て込んでいわゆる企業とか工場が立地をし、その地域のコミュニティーや産業を支えてくる。これが私は府県のある種の姿だったろうというふうに思います。自分の親がやっていた農地があるから五十七歳で早期勧奨退職で田舎に戻ろうか、あるいは会社を早く辞めて専業になろうか、こういう方々がおるわけであります。逆に、今、おじいさん、おばあさんが田舎にいて、お孫さんがその農地を当てにして帰るという、そういったケースもちらほら出てきているようであります。
 しかし、今、農地の中間管理機構から進めている農業、農地の改革は、その地域の農地を担い手に集めるということでありますので、戻る場所が分かりにくくなる、戻る確率が低くなる、戻っても独自の経営がしにくくなるということが言えるわけであります。そのことが与える農地の影響と、そしてもう一つの心配は圧倒的な人手不足であります。
 私ばっかりしゃべって申し訳ありませんけれども、北海道が農地面積を増やしてきた理由は、北海道型の集約化した高度に機械化された、そして、平たんな農地や扱いやすい農地が固まっていたということに起因をしているわけであります。
 ですから、今後、府県の農地が農地の中間管理以降どのように集約をしておられるのかはまた別の機会にしっかりとただしますけれども、このままの流れでいきますと、いわゆる近い将来に農業地帯を支える担い手が足りなくなるのではないかと思っているわけであります。
 現在までのところ、これから将来、農業地帯における農業人口の減少、人口の減少、地域コミュニティーの崩壊、人手不足、今のところ大臣はどのような御認識をお持ちなのか、お伺いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 小川勝也

speaker_id: 4765

日付: 2015-03-26

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会