江島潔の発言 (本会議)

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○江島潔君 自由民主党の江島潔です。
 私は、自由民主党、公明党を代表して、ただいま議題となりました中谷防衛大臣に対する問責決議案に対し、断固反対の立場から討論を行います。
 平和安全法制の審議を通じて、中谷大臣は非常に誠実に答弁を続けてこられました。一方で、問責決議案を提出された各会派は、中谷大臣の答弁を曲解し、言葉尻をあげつらい、あら探しをすることに情熱を傾けてこられました。その情熱を、法案の内容についての審議や我が国を取り巻く脅威の現状、我が国の安全保障の将来像などの議論に注いでいただければ、より充実した法案審議になったものと存じます。ごく少数の良識ある野党議員の方々はそうした質疑をされていましたが、そうでない多くの野党の方々によって、法案審議の質が著しく下がったことは大変残念であります。
 民主党の蓮舫代表代行は、中谷大臣の答弁について、余りに横暴とおっしゃったそうです。しかし、一部の民主党議員の質問態度こそ、余りに横暴ではなかったでしょうか。民主党は、人のことを言う前に、まず自らの態度を反省すべきであります。
 確かに、中谷大臣は答弁を修正したり撤回したこともありました。しかし、そのたびに誠実に謝罪して、修正すべきものは修正し撤回すべきものは撤回しているのですから、全く正しい行動です。
 一部の野党は、これまで、平和安全法制に対し、戦争法案だ、徴兵制になる、自衛隊の派遣に歯止めがなくなるといった誤った事実を印象付けてきました。あなた方は、こうした国民を惑わせる情報を今まで修正したり撤回したことがありますか。していないなら今すぐ撤回し、謝罪を行うべきです。それをせずに中谷大臣を問責する資格などありません。明らかに間違ったことを言い続ける一部野党より、間違ったことをしっかりと修正し撤回する中谷大臣の方がよほど誠実ではありませんか。
 また、防衛省・自衛隊において、平和安全法制の成立前であるにもかかわらず、法案の成立を見越した資料を作成したのが問題だったという批判もあります。しかし、その批判も明らかに間違っています。批判のための批判であり、聞くに値しません。
 平和安全法制に限らず、どの法案の場合でも、法案が成立した場合に備えて、政府部内で事前に具体的な検討課題を整理し、必要な分析や研究を行うことは当然のことです。むしろ、法案が成立するまで何の準備もせず、成立して初めて準備を始めるという方があり得ないでしょう。もしそんなことがあれば、準備不足というそしりは免れません。ましてや、今回は安全保障という国の根幹に関わるテーマです。法案が成立した場合、すぐに必要な対応ができるように事前に準備しておくことは当然のことであります。全く問題がないどころか、むしろ必要なことです。やっていない方が問題です。
 もっとも、こうした内部文書が簡単に外部に流出してしまうことは問題であります。中谷大臣におかれては、防衛省・自衛隊における情報管理を改めて徹底していただきたいと思います。あわせて、どのように情報が流出したか、しっかり調査していただきたいと思います。
 さて、皆様御存じのとおり、中谷大臣は元自衛隊員であり、第一次小泉内閣で防衛庁長官、現内閣では防衛大臣を歴任されている防衛政策のスペシャリストであります。中谷大臣の専門的な知識、経験があったからこそ、この長時間にわたる平和安全法制の審議をここまで進めてこられたのです。まさに余人をもって代え難い人材と言ってよいでしょう。
 その中谷大臣に対し、これまで述べたように、一部野党が自らの非を棚に上げて、ただ平和安全法制の採決を引き延ばしたいという身勝手な理由だけで提出したのがこの問責決議案です。このような決議案が万が一可決されるようなことがあれば、我が国の憲政史上の大きな汚点となります。全力で否決しなければいけません。
 かつての野党は、採決を引き延ばすため牛歩戦術を用いて国民から大きな批判を浴び、国会の権威を辱めました。国権の最高機関である国会が国民の嘲笑の対象にまでなったのです。あの牛歩戦術と同じ目的の決議案ですから、絶対に許してはなりません。
 良識ある参議院の皆様に対し、国会の権威を守るため、このような決議案を断固として否決していただくことを求めまして、私の討論を終わります。(拍手、発言する者多し)

発言情報

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発言者: 江島潔

speaker_id: 19303

日付: 2015-09-18

院: 参議院

会議名: 本会議