本会議

2015-09-18 参議院 全149発言

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会議録情報#0
平成二十七年九月十八日(金曜日)
   午前零時十一分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
○議事日程 第四十四号
  平成二十七年九月十八日
   午前零時十分開議
 第一 我が国及び国際社会の平和及び安全の確
  保に資するための自衛隊法等の一部を改正す
  る法律案(内閣提出、衆議院送付)
 第二 国際平和共同対処事態に際して我が国が
  実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活
  動等に関する法律案(内閣提出、衆議院送付
  )
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、国務大臣中谷元君問責決議案(大野元裕君
  外一名発議)(委員会審査省略要求)
 一、本決議案の議事における趣旨説明、討論そ
  の他の発言時間は一人十分に制限することの
  動議(野上浩太郎君外一名提出)
 一、議長不信任決議案(足立信也君外一名発議
  )(委員会審査省略要求)
 一、本決議案の議事における趣旨説明、討論そ
  の他の発言時間は一人十分に制限することの
  動議(野上浩太郎君外一名提出)
 一、内閣総理大臣安倍晋三君問責決議案(郡司
  彰君外一名発議)(委員会審査省略要求)
 一、本決議案の議事における趣旨説明、討論そ
  の他の発言時間は一人十分に制限することの
  動議(野上浩太郎君外一名提出)
 一、日程第一及び第二
 一、我が国及び国際社会の平和安全法制に関す
  る特別委員長鴻池祥肇君問責決議案(小西洋
  之君外一名発議)(委員会審査省略要求)
 一、本決議案の議事における発言時間は趣旨説
  明については二十五分、討論その他について
  は一人十五分に制限することの動議(野上浩
  太郎君外一名提出)
     ─────・─────
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山崎正昭#1
○議長(山崎正昭君) これより会議を開きます。
 この際、お諮りいたします。
 大野元裕君外一名発議に係る国務大臣中谷元君問責決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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山崎正昭#2
○議長(山崎正昭君) 御異議ないと認めます。
 よって、本決議案を議題といたします。
 野上浩太郎君外一名から、賛成者を得て、
 本決議案の議事における趣旨説明、討論その他の発言時間は一人十分に制限することの動議が提出されました。
 これより本動議の採決をいたします。
 足立信也君外五十六名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
 現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
 よって、表決は記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
   〔議場閉鎖〕
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
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山崎正昭#3
○議長(山崎正昭君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
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山崎正昭#4
○議長(山崎正昭君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
   〔議場開鎖〕
   〔参事投票を計算〕
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山崎正昭#5
○議長(山崎正昭君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数        二百二十八票  
  白色票           百四十票  
  青色票           八十八票  
 よって、本動議は可決されました。拍手
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
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山崎正昭#6
○議長(山崎正昭君) これより発議者の趣旨説明を求めます。大野元裕君。
    ─────────────
   〔議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔大野元裕君登壇、拍手〕
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大野元裕#7
○大野元裕君 民主党・新緑風会の大野元裕でございます。
 私は、会派を代表して、ただいま議題となりました中谷元国務大臣問責決議案について、提案理由の説明を行います。
 まず、決議案の案文を朗読いたします。
  本院は、国務大臣中谷元君を問責する。
   右決議する。
 本決議案の提案理由を申し上げる前に、一言申し上げます。
 本日、鴻池安保特委員長の不信任動議が同委員会において否決された直後、委員外の与党議員が突然委員長を取り囲み、それに端を発して議事が騒然といたしました。与党委員は、その際に安保法制が可決されたなどと称しているようですが、我々野党議員の表決権は奪われ、無効な採決が行われたにすぎません。野党議員が委員長を取り囲む場合とは異なり、与党の委員外議員が委員長席を取り囲むことによって、野党議員は、委員長が何を話し、何をしようとしていたのか全く推量不可能となりました。
 委員長は国会法四十八条に基づき議事整理権を有していますが、委員の表決権を奪う権利はありません。したがって、野党議員が表決権を行使できなかった今回の採決は当然無効であります。また、上述のような瑕疵のある表決が行われた疑義があることから、本案採決のためにセットされた本会議も同様に無効です。
 言論を力で封殺し、民主主義を圧殺したいのならば、それは自民党内だけにとどめていただきたい。国民に対する説明責任を放棄し、マスコミに圧力を掛けて言論を封殺してきた与党は、今回、丸裸の暴力により、国民により選ばれた我々の表決権行使の権利すら奪ったのです。そして、今回問責を受ける中谷国務大臣の発言や行動は、このような暴政、圧制の自公政権の行動の延長線上にあるのではないでしょうか。
 本決議案提案の第一の理由は、安全保障法制を担当する中谷国務大臣が、恣意的、便宜的に憲法を解釈し、憲法擁護義務と法的安定性をないがしろにした本案を策定し、国会に提出した点にあります。
 安倍政権は、昨年七月一日、戦後七十年間、憲法の下で培われてきた憲法解釈を変更する閣議決定を行いました。国民への説明も国会審議もおろそかにした憲法解釈の閣議決定は受け入れ難く、民主党は撤回を求めました。
 しかし、安倍政権はこの閣議決定に対する批判を無視し、中谷大臣は閣議決定に基づく法案の策定を進めました。政府が与党協議を経て安保法制を国会に提出したのは、通常国会の会期が十分に残されていない五月十五日のことでありました。政府案は、自衛隊法、周辺事態法、PKO法等の主要な法律の改正十本を束ねたものと他国軍隊への後方支援に関する恒久支援、合わせて十一本を提出しました。本来なら、それぞれの法案が一国会では審議が終わらない、それほど慎重な審議を要する内容ですが、それらを一つにまとめた形式にしたことは、論点を掘り下げにくくし、国民への説明責任を当初から放棄する無責任な手法でした。
 中谷大臣の憲法観は衆議院特別委員会において明白になりました。集団的自衛権の行使を認める閣議決定について問われ、現在の憲法をいかにこの法案に適用させていけばいいのかという議論を踏まえて閣議決定を行った。言語道断です。これは単なる言い違いではありません。政府を拘束するものである憲法は、国民との約束です。その憲法をないがしろにした発言であり、決して見逃すことはできません。
 そして、二つ目の理由は、自衛官の命を預かる大臣として、海外に派遣される隊員のリスクについての認識が極めて甘く、自衛官を守る責任を放棄していることです。
 中谷大臣は委員会の審議で、政府案により海外で活動する自衛隊のリスク、危険性が高まることをなかなか認めようとしませんでした。正確にリスクを求めることが彼らの安全確保につながるのではなかったんでしょうか。それどころか、後方支援を行う自衛隊員への安全配慮義務については、明文で貫徹されているとの答弁は虚偽であることが明らかになりました。
 大臣は、今でも自衛隊員が国際支援や災害現場で懸命に働き、危険と隣り合わせの任務を全うしている、危険を回避するための安全確保対策を進めると繰り返し答弁されました。しかしながら、実際に派遣される自衛隊員を待ち受けるリスクを回避する義務すら理解せず、法案には書き込まず、いかにして部隊に派遣命令を出すのでしょうか。
 中谷大臣、私は一人の私人として、あなたの率直で優しい人柄が大好きです。党こそ異なれ、あなたと様々な機会に御一緒できることをうれしく思ってきました。しかしながら、今回の安保法制で私が最も残念に思っていたのは、新たな法律が自衛官を犯罪人にしてしまう可能性があるのに、自衛隊を守るという重大な責任を放棄していることです。
 月曜日に私が行わせていただいた委員会の質疑では、PKOで派遣される自衛官が武器を使用する際、刑法三十五条に基づき違法性が阻却される、それを尋ねました。PKO法改正により治安維持業務が追加された自衛隊は、国連が掲げるミッションの不偏性に基づき武器使用を行う可能性があります。この不偏性は新たなPKO法には書かれていません。したがって、この原則にのっとり武器使用を行う自衛隊員は国内法で有罪となる可能性があるんです。懸命に任務を果たす自衛官が、法律の瑕疵によって罪人となる可能性を受け入れさせるということで、本当に大臣、いいんでしょうか。
 自衛隊は法律に基づき行動する部隊であり、きちんとした法律を制定してからその任務を果たすことが、政治家に課せられた責任です。自衛隊員の違法性を判断するのは、政府お得意の総合判断ではありません。最終的には司法なんです。だからこそ、法律には書いていないのに、司法が違法性を阻却することをどう担保するのかを私がただしても、大臣は明確にはお答えになられませんでしたね。当然です。なぜならば、政府は、本件について内閣法制局にすら審査依頼していないんです。そうであれば、元自衛官として、大臣として、自衛官を守るために身を挺して法律を見直していただきたい、私はこのようにお願いをし、良心に訴えかけをいたしました。しかし、それは残念ながら無視をされました。
 あなたには国会の外のデモの声は届かないのかもしれない、国民の八割がまだまだ時期尚早である、この声は届かないのかもしれない。しかし、あなたは、大臣としてただ一人、自衛官を守れる立場のお方です。そして、自衛官に対し、命を懸けろと命令をされる、そういう立場ではないですか。だからこそ、私が尊敬する先輩ではありますが、自衛官の命すら守らない、そして自衛官が政府の不作為と怠慢で犯罪者になることから守らないのであれば、大臣でいる資格はないと言わざるを得ません。
 第三の理由は、法案担当大臣であるにもかかわらず、国会審議の場において、大臣として法案に関するまともな説明を行えず、支離滅裂で、それどころか、法案すら理解していないそぶりが見えたことであります。これは、日本の安全保障と未来、そして国民と自衛官の命に対する冒涜です。
 中谷大臣は、残念ながら大臣としての資質を欠いていると言わざるを得ません。中谷大臣の答弁はほぼ毎日二転三転をし、この法案が万が一成立すれば将来に大きな影響がある可能性が高いにもかかわらず、立法者の意思すら明確に表明されておりません。それどころか、質問者がいかに平易な質問を行っても、答弁に困ると直接関係のない新三要件の説明を延々と朗読をし、質問時間の浪費を続けました。
 この本会議では、中谷大臣の長々とした答弁の議事録を是非逐一読ませていただこうと思いましたが、先ほどの言論封殺の御提案もあり、それは忍び難いところではございますが、控えさせていただきたいと思っております。
 しかし、ここでは、日本の未来に影響を与えるこの重要な法案を国民に説明する、そのような能力を欠く、その責任を放棄した、そういう大臣では、我々は、その期待を裏切ったと言わざるを得ません。このようなていたらくの挙げ句、時の政権の裁量に全てを委ねてほしいと繰り返しても、国民が納得するはずはありません。
 また、中谷大臣が何度も繰り返した、法理上はできても政策的な判断でやらないという発言は、大臣が未来永劫大臣の職にあられるのであればともかく、条文上定めがなければ歯止めになりません。中谷大臣には未来の予知能力がおありになるのか、その非すら認めようとしていません。
 さらには、法案の基本的な部分に答えることすらできず、例えば、法律上はできるがやらないという策源地攻撃能力について、御本人の答弁であるにもかかわらず、法律上はできるのにやらないのか、それとも能力がないのか、それについて聞いても、答えは二転三転、迷走を繰り返し、いまだに答えは霧の中です。
 このような答弁の繰り返しは、衆議院より短い審議時間、かつ野党の質問時間が大きく減らされたにもかかわらず……
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山崎正昭#8
○議長(山崎正昭君) 大野君、大野君、時間が経過をいたしております。簡単に願います。
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大野元裕#9
○大野元裕君(続) 百十一回も審議が止まるという、まさにその結果に表れています。
 さて、政府の言う存立危機事態の新三要件の立法事実、認定要件についての具体例は、僅かに三件しかありません。
 ホルムズ海峡への機雷掃海については、数多くの衆参の批判において、どうも取り下げられたそうであります。お母さんと子供を乗せた米艦防護の事例については、七月一日の閣議決定を受けた記者会見において、総理がパネルを示し、そしてしたり顔で説明をされました。多くの国民は、このかわいそうな親子の存立危機事態の認定が典型だと思ったのではないでしょうか。
 ところが、我が国は、これまで公海や外国において……
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山崎正昭#10
○議長(山崎正昭君) 大野君、時間が経過しております。簡単に願います。
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大野元裕#11
○大野元裕君(続) 一度も邦人が危機に瀕しても自衛権を主張したことはありません。つまり、一般に、民間の船舶に乗船する邦人が第三国から攻撃されても自衛権の行使にはならないのです。その一方で、邦人が乗船していない米軍の艦船を防護すれば、それは集団的自衛権の一般的なフルスペックの行使です。
 なぜこの二つを足せば限定的な自衛権の行使になるのでしょうか。これをただした私に対し、中谷大臣は、迷走答弁を繰り返した挙げ句の果て、退避をする邦人は必ずしも必要はないと、そのように前言を撤回いたしました。集団的自衛権行使をしたいばかりに国民の情に訴えかける、このようなこそくなやり方は断じて受け入れることはできません。
 イージス艦の防護についても同様です。日本に向かう弾道ミサイル対処のためにレーダーを上昇に照準を当てれば、巡航ミサイルに対するまさにその防衛が緩くなると……
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山崎正昭#12
○議長(山崎正昭君) 大野君……(発言する者多し)お静かに願います。
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大野元裕#13
○大野元裕君(続) このようなしたり顔の総理の答弁に対し、防衛大臣であった中谷大臣は、日本に向かう弾道ミサイル防衛能力がないイージス艦を同様に守ることが認定要件になるばかりか、空母、補給艦などの横須賀の丸ごとの船舶を全て守ると答弁したんです。さらには、空中給油機、空母艦載機、戦闘爆撃機や輸送艦など、その拡大には際限がないことが明らかになりました。これでは自衛隊は米軍の下請です。
 このように、答弁が不安定、不明瞭、矛盾だらけ、総理や他の閣僚との整合性がなく、また衆議院における答弁が虚偽である等、中谷大臣は法案担当大臣としての資質に欠けるとしか言いようがありません。
 また、僅かに三件しかない新三要件の全ての事例が無に帰したにもかかわらず……
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山崎正昭#14
○議長(山崎正昭君) 大野君、大野君、時間が経過をいたしております。簡単に願います。
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大野元裕#15
○大野元裕君(続) いまだに、安全保障担当大臣として、安全保障環境は変わっているので限定的集団的自衛権行使が必要などというのは欺瞞の主張にほかなりません。我々はしっかりと安全保障環境を守ってまいります。しかしながら、それは欺瞞の主張やあるいは国民に対するそしりであってはならないのです。
 以上が、中谷大臣を不信任とする理由でございます。
 国民への責任、自衛官への責任をないがしろにした大臣の責任を問わなければならない議員は与党の中にもいるはずです。同僚の議員の皆さん、あなた方の良心に訴え、この問責決議案への御賛同をお願いを申し上げ、私の趣旨説明を終わります。
 御清聴どうもありがとうございました。拍手
    ─────────────
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山崎正昭#16
○議長(山崎正昭君) 本決議案に対し、討論の通告がございます。順次発言を許します。江島潔君。
   〔江島潔君登壇、拍手〕
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江島潔#17
○江島潔君 自由民主党の江島潔です。
 私は、自由民主党、公明党を代表して、ただいま議題となりました中谷防衛大臣に対する問責決議案に対し、断固反対の立場から討論を行います。
 平和安全法制の審議を通じて、中谷大臣は非常に誠実に答弁を続けてこられました。一方で、問責決議案を提出された各会派は、中谷大臣の答弁を曲解し、言葉尻をあげつらい、あら探しをすることに情熱を傾けてこられました。その情熱を、法案の内容についての審議や我が国を取り巻く脅威の現状、我が国の安全保障の将来像などの議論に注いでいただければ、より充実した法案審議になったものと存じます。ごく少数の良識ある野党議員の方々はそうした質疑をされていましたが、そうでない多くの野党の方々によって、法案審議の質が著しく下がったことは大変残念であります。
 民主党の蓮舫代表代行は、中谷大臣の答弁について、余りに横暴とおっしゃったそうです。しかし、一部の民主党議員の質問態度こそ、余りに横暴ではなかったでしょうか。民主党は、人のことを言う前に、まず自らの態度を反省すべきであります。
 確かに、中谷大臣は答弁を修正したり撤回したこともありました。しかし、そのたびに誠実に謝罪して、修正すべきものは修正し撤回すべきものは撤回しているのですから、全く正しい行動です。
 一部の野党は、これまで、平和安全法制に対し、戦争法案だ、徴兵制になる、自衛隊の派遣に歯止めがなくなるといった誤った事実を印象付けてきました。あなた方は、こうした国民を惑わせる情報を今まで修正したり撤回したことがありますか。していないなら今すぐ撤回し、謝罪を行うべきです。それをせずに中谷大臣を問責する資格などありません。明らかに間違ったことを言い続ける一部野党より、間違ったことをしっかりと修正し撤回する中谷大臣の方がよほど誠実ではありませんか。
 また、防衛省・自衛隊において、平和安全法制の成立前であるにもかかわらず、法案の成立を見越した資料を作成したのが問題だったという批判もあります。しかし、その批判も明らかに間違っています。批判のための批判であり、聞くに値しません。
 平和安全法制に限らず、どの法案の場合でも、法案が成立した場合に備えて、政府部内で事前に具体的な検討課題を整理し、必要な分析や研究を行うことは当然のことです。むしろ、法案が成立するまで何の準備もせず、成立して初めて準備を始めるという方があり得ないでしょう。もしそんなことがあれば、準備不足というそしりは免れません。ましてや、今回は安全保障という国の根幹に関わるテーマです。法案が成立した場合、すぐに必要な対応ができるように事前に準備しておくことは当然のことであります。全く問題がないどころか、むしろ必要なことです。やっていない方が問題です。
 もっとも、こうした内部文書が簡単に外部に流出してしまうことは問題であります。中谷大臣におかれては、防衛省・自衛隊における情報管理を改めて徹底していただきたいと思います。あわせて、どのように情報が流出したか、しっかり調査していただきたいと思います。
 さて、皆様御存じのとおり、中谷大臣は元自衛隊員であり、第一次小泉内閣で防衛庁長官、現内閣では防衛大臣を歴任されている防衛政策のスペシャリストであります。中谷大臣の専門的な知識、経験があったからこそ、この長時間にわたる平和安全法制の審議をここまで進めてこられたのです。まさに余人をもって代え難い人材と言ってよいでしょう。
 その中谷大臣に対し、これまで述べたように、一部野党が自らの非を棚に上げて、ただ平和安全法制の採決を引き延ばしたいという身勝手な理由だけで提出したのがこの問責決議案です。このような決議案が万が一可決されるようなことがあれば、我が国の憲政史上の大きな汚点となります。全力で否決しなければいけません。
 かつての野党は、採決を引き延ばすため牛歩戦術を用いて国民から大きな批判を浴び、国会の権威を辱めました。国権の最高機関である国会が国民の嘲笑の対象にまでなったのです。あの牛歩戦術と同じ目的の決議案ですから、絶対に許してはなりません。
 良識ある参議院の皆様に対し、国会の権威を守るため、このような決議案を断固として否決していただくことを求めまして、私の討論を終わります。(拍手、発言する者多し)
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山崎正昭#18
○議長(山崎正昭君) 今理事が協議中でございますので、しばらくお待ちください。──皆さん、御静粛に願います。──皆さん、皆さん、理事が今協議中ですから、お静かに願います。──皆さん、今理事が協議中でございますから、静かに願いますよ。
 藤田幸久君。
   〔藤田幸久君登壇、拍手〕
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藤田幸久#19
○藤田幸久君 民主党・新緑風会の藤田幸久です。
 ただいま議題となりました中谷国務大臣問責決議案につきまして、会派を代表して、賛成の立場から討論いたします。
 中谷大臣は、自分を鍛えてみたいとの思いから防衛大学に進学し、陸上自衛官となりました。陸上自衛隊ではレンジャー部隊の教官まで務めた、まさに現場のプロと言えます。人柄も誠実で、人望もあると聞いています。
 一九九六年、私は、対人地雷全面禁止条約、いわゆるオタワ条約に取り組みました。オタワ条約加入を目指した超党派の対人地雷全面禁止推進議員連盟を立ち上げ、野党各党の議員は続々賛同してくれたものの、与党自民党の議員は政策の立場から誰も参加できませんでした。そんな中、自民党から最初に参加してくれたのが自民党国防部会長であった中谷元議員でした。陸上自衛隊で地雷担当であった中谷議員は、PKOで訪れたカンボジアで女性や子供など市民の被害の悲惨さを見て、対人地雷の残虐性に大きな刺激を受けたのです。
 中谷議員に続いて多くの自民党議員も加わり、小坂憲次議員を会長とする議員連盟が三百八十八人まで広がりました。こうして一九九七年、小渕恵三外務大臣がオタワ条約に調印したのです。中谷議員とはクラスター条約にも一緒に取り組みました。
 私は、制服組の出身でありながら、人道主義という安全保障にとって最も重要な視点から英断を下した中谷元議員を高く評価するものです。
 しかし、こうした行動がすばらしくても、我が国の防衛政策のトップである防衛大臣、とりわけ我が国の防衛の在り方を根本から転換させる安全保障法制の担当大臣として、その重責にふさわしい仕事ぶりをしてきたとは言えません。大臣就任以来の国会の答弁を見ると余りにも明らかです。
 衆議院特別委員会では百十六時間の審議を行いましたが、大臣答弁が曖昧で、委員長が速記を実に百十一回も止めざるを得ませんでした。参議院の審議でも約百時間審議をいたしましたが、審議が止まった回数は衆議院と並んでしまいました。衆参合わせて二百回以上審議が止まったわけですが、そのうちの圧倒的多数が中谷大臣による答弁ストップです。
 中谷大臣の答弁書にはおびただしい数の附箋紙が貼られ、あれではどのページを見たらよいのか分からないという、気の毒になるくらいでした。答弁に窮する大臣に、後ろから役人がメモを渡したり耳打ちをしたりするのは日常茶飯事でした。この様子を見ていた国民や自衛官の皆さんの不安は大きく膨らんだわけであります。
 中谷大臣は、六月五日の衆議院特別委員会の審議において、現在の憲法をいかにこの法案に適用させていけばいいのかという議論を踏まえて閣議決定を行ったと述べています。言うまでもなく憲法は、国家権力を抑制してその濫用を防ぎ、もって国民の権利の侵害を防ぐという、極めて重大な役割を持つ我が国の最高法規であります。その憲法を安保法制に適用させて変更してもよいと考えたのならば、本末転倒も甚だしく、安倍政権の魂胆が露呈したものです。
 中谷大臣は、著書の中で、憲法の解釈変更はすべきでない、憲法改正は限界に来ている、憲法の信頼性が問われると書いています。また、雑誌の対談でも、政治家として解釈のテクニックでだましたくないと語っています。しかしながら、今、ごまかしの憲法解釈変更による安保法制の担当大臣としてあなたがやっていることは、解釈のテクニックでだますことであり、また憲法の信頼性をおとしめることにほかなりません。
 さらに、中谷大臣は、自衛隊が米軍に対して後方支援を行う際における劣化ウラン弾の運搬の有無について、八月十一日の国会審議においては、劣化ウラン弾は運ばないということで相手先と協議していると答弁しておきながら、九月二日の審議では、劣化ウラン弾について個別に協議していないと、過去の答弁を撤回しました。答弁に苦しくなると虚偽の答弁をしてやり過ごす、国会の審議を冒涜するこのようなやり方は断じて許すわけにはいきません。
 このように、曖昧で、虚偽に満ち、整合性が取れない答弁は枚挙にいとまがありません。過去の答弁が変われば審議は振出しに戻るので、何十時間掛けても審議の内容は深まりません。
 また、中谷大臣は、私は、国会というのは最大のシビリアンコントロールである、原点であると思っていますと発言しています。また、文民統制の原点が憲法第九条であると発言していますが、安倍総理大臣も中谷大臣も、この国会という最大のシビリアンコントロールを無視した憲法解釈の変更や強行採決を今日も含め度々行い、自らの信念を自ら否定してしまったことは断じて許すわけにはまいりません。
 五月二十七日には、野党議員から、武力行使と武器使用の違いは国民にとって分かりにくいものであるとの指摘を受けた際、中谷大臣は、武力の行使と武器の使用、この違い、本当に分かりませんか、それが分からないと、これ、議論できませんよと発言しています。まるでそれを知らない国民の方に非があるかのような答弁を行いました。武器使用とは自衛官が個人として行う行為であり、自衛隊という組織が行う武力行使とは本質的に異なるものです。そして、憲法上も大きな違いがあることをごまかし、一方的にそれを知らない方が悪いという趣旨の発言を行うなど、まさに上から目線で政府の考えを押し付けようとしている現政権の本性が現れました。
 また、中谷大臣は、安保法制により生じることになる自衛官のリスクに関して、五月二十七日の特別委員会審議においては、最大限極小化すると言いながら、その翌日の委員会では、現行法と比べて安全性において相違はないと言い、さらに六月一日の審議では、任務に新しい内容が増えるのでリスクは新たに考えられると、答弁を二転三転させました。
 日によって発言がころころ変わり、答弁に一貫性がありません。中谷大臣は、自衛隊の厳しい現場を身をもって経験していながら、自衛隊員を犯罪者にしてしまう可能性や、必要な配慮義務の欠如について説明をしていません。かつての同僚や後輩にとって生死に関わる安保法制に伴うリスクをひた隠しにしていると断ぜざるを得ません。
 今回の安保法制によって、新たにアメリカ軍等の部隊の武器の防護のための武器使用が自衛隊法の改正によって可能となりますが、これについて、八月二十一日、自衛隊員の安全確保をどのように担保するのかと質問された大臣は、自衛隊法改正案には条文がなく、重要影響事態法の中に規定している旨を答弁しました。自衛隊法の改正である米軍等の武器等防護に係る安全確保策なのに、なぜ重要影響事態法の中で規定されるのか、中谷大臣の説明は全くめちゃくちゃなのであります。
 先月、自衛隊協力会の幹部が私に電話をしてきました。今まで自分は多くの高校生など若者を自衛隊に勧誘してきた、それは自衛隊の基本が専守防衛だからだ、しかし今回の安保法制はその形を変えた、しかも外国の戦争ばかりでなく動乱や紛争などにも派遣される、こうした自衛隊に若者を勧誘することは今後一切行わない、何としても安保法制を止めてほしいと、この方が訴えてきました。
 また、私は先週から、記録的な豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し甚大な被害が広がっている茨城県常総市を訪れ、被災者の支援活動を行いました。孤立した多くの人々を警察、消防、自衛隊のヘリコプターが救ってくださいました。そのヘリコプターに救われた女性の一人が語りかけてきました。自宅の屋上から自衛隊のヘリコプターで助けてもらいました、自衛官の人たちは本当に優しかった、こんな優しい自衛官たちを戦争に行かせてはいけないと思った、安保法案は止めてくださいと強く訴えました。
 八月二十七日の茨城県主催の戦没者追悼式で、遺族代表の豊島寛一さんは、憲法を都合よく解釈するのはこそくだ、国民の声に耳を傾け、謙虚に審議を行ってほしい、必要ならば手順を踏んで正々堂々と憲法を改正すべきだと述べました。遺族をこれ以上増やさないでほしいという御遺族の方々の訴えが高まっています。ここでいう御遺族とは、自衛隊の御家族を御遺族にしないでほしいという大きな声の広がりであります。
 中谷大臣、あなたは、国民全体の命はもとより、自衛官の命を守るべき自衛隊の責任者でありながら……
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山崎正昭#20
○議長(山崎正昭君) 藤田君、時間が経過をいたしております。簡単に願います。
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藤田幸久#21
○藤田幸久君(続) 自衛官のリスク対策が十分担保されていない欠陥法案を提出しているのです。あなたは、多くの自衛官の命を最も軽視した防衛大臣として歴史に名を残すことになります。これまでの輝かしい実績と人柄を差し引いても余りある今回の安保法制の危険性と、国民の意思や憲法や命を無視する大臣を看過するわけにはいかず、問責決議に賛成する次第です。
 最後に、今回の特別委員会における強行採決は、委員以外の与党議員が突然委員長を取り囲んで採決を行ったものです。野党議員が取り囲む場合と異なり、野党議員は、委員長が何を話し、何をしようとしたのか推量不能でありました。その結果、野党議員は表決権の行使ができなかったわけで、結果的に委員長が委員の表決権を奪い……
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山崎正昭#22
○議長(山崎正昭君) 藤田君、時間が経過いたしております。簡単に願います。
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藤田幸久#23
○藤田幸久君(続) 野党議員が表決権を行使できなかった今回の採決は無効であります。
 そのことも指摘して、中谷国務大臣問責決議案に対する私の賛成討論を終わります。拍手
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山崎正昭#24
○議長(山崎正昭君) 儀間光男君。
   〔儀間光男君登壇、拍手〕
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儀間光男#25
○儀間光男君 皆さん、おはようございます。維新の党の儀間光男でございます。
 私は、維新の党を代表いたしまして、中谷防衛大臣への問責決議案への賛成討論を行いたいと思います。
 中谷防衛大臣、あなたは、既に集団的自衛権の限定容認が閣議決定された後の昨年十二月に防衛大臣に就任されたのであります。まさに、政府の安全保障法制の成立を担うために起用されたわけであります。国家国民の命運を大きく左右する法案ですから、中谷大臣の責任もおのずと重要なものであるはずであります。そして、五月から法案の審議が始まりましたが、中谷防衛大臣、あなたの安保法制に関する答弁や発言は、残念ながら国民の不安と不信を増幅するものでありました。
 衆議院での審議は、中谷大臣の、武力行使と武器使用の区別が付かないなら議論はできないとの答弁をし、質問者に陳謝することから始まりました。それは、いみじくも、我が維新の党の前幹事長柿沢未途議員に対する答弁でありました。
 参議院の審議に入っても、不安定で矛盾した答弁が続きます。
 米軍行動関連措置法改正案における自衛隊の安全確保措置については、一旦、安全確保に必要な措置は法案に明記されていると答弁した後、質問を受けるたびに、規定はない、必要な措置を盛り込むと、答弁が二転三転し、審議が紛糾いたしました。
 防衛省の内部資料に、南スーダンPKOの活動で、来年二月にも駆け付け警護を始めるという、法案内容を先取りした想定が明記されていた問題について、中谷大臣は、必要な分析、研究を行ったものだと釈明をしておりますが、分析、研究の範囲を逸脱しているのは明らかであります。大臣のおっしゃった、国会の審議中に法案の内容を先取りするようなことは控えなければならないとした以前の答弁とも矛盾をするものでございます。
 劣化ウラン弾の輸送については、当初、自衛隊が米軍に対する後方支援として劣化ウラン弾を輸送しないことを米側と協議していると説明をいたしましたが、その後、協議は実はしていない、非常に不正確な答弁だと撤回し、これでは国会の場で完全に虚偽の答弁をしていると言われても仕方のない答弁であります。
 そして、九月十四日の集中審議では、法案が成立したら内容を把握して検討すると、法案成立ありきを公言いたしました。まさに本末転倒の答弁。これでは、一体何のための国会審議なのか、全く看過するわけにはまいりません。
 理解不足のために目まぐるしく変わる答弁、矛盾した答弁、虚偽の答弁、そして国会審議自体を否定するかのような答弁。中谷大臣の答弁のために一体何十回審議が止まったのでありましょう。審査中でも答弁補助者からレクチャーを受けなければ答弁に立てないのでは、失礼を顧みず言わせていただくならば、とても大臣の資格があるとは思えません。
 そして、安保法案自体の理解が不十分であるだけでなく、基本的な憲法原理についても認識が不十分で、大臣として明らかに見識が不足していることも露呈をいたしました。
 まず、文民統制についての認識であります。
 防衛省設置法を改正し、防衛省の官房長及び局長が幕僚長より優位に立つ文官統制の根拠とされてきた規定を見直した際の会見で、中谷大臣は、これにより文民統制、つまりシビリアンコントロールの強化につながるという認識を示しました。文官統制の見直しが国会や内閣による文民統制の緩和につながり、国民の自衛隊に対する信頼が大きく揺らぐようなことがあってはならないと危惧されているときに、大臣がこのような認識でよいのでしょうか。軍部の台頭を追認する形で後戻りできない戦争になだれ込んだ過去の歴史を繰り返さないよう、戦後一貫して守られてきた我が国の厳格過ぎるほど厳格な文民統制、これを何としても堅持するという矜持があるのか、疑問を持たざるを得ません。
 次に、法案の憲法適合性に関する認識です。
 今回の安保法案が、専守防衛の理念の下、戦後一貫して積み上げてきた憲法解釈に照らし、違憲性の疑いが極めて濃厚な法案であるというのは、もはや動かし難い事実になりつつあります。
 六月四日の衆議院憲法審査会で、自民党推薦の長谷部恭男先生を始め、小林節先生、笹田栄司先生という日本を代表する憲法学者三人がそろって憲法違反と断じ、引き続く六月二十二日の衆院特別委員会の参考人質疑では、内閣法制局の歴代長官である阪田雅裕氏、宮崎礼壹氏も違憲性を次々に指摘されました。
 実際に政府内で憲法の解釈をつかさどってきた内閣法制局長官経験者の違憲の指摘に対して、政府・与党は、合憲性の最終的な判断権を有するのは最高裁だと反論してきましたが、今やその最高裁長官経験者までがついに集団的自衛権の行使を認める立法は憲法違反と言わざるを得ないと明言するに至っております。これに対し中谷防衛大臣は、現役を引退した一私人の発言であると切って捨てました。最高裁でも、これらの専門家と基本的に同じ憲法理論で判断する以上、これらの専門家の意見を一顧だにしない姿勢はもはや憲法軽視と言わざるを得ません。
 さらに、中谷大臣の立憲主義の理解には重大な疑義があります。大臣は、六月の衆議院での安保法案の審議において、現在の憲法をいかに法案に適用させればいいかという議論を踏まえて閣議決定したという実に驚くべき発言をしておられます。法律によって憲法解釈を変える、あるいは憲法を骨抜きにすることを閣議決定の前に話し合っていたと、防衛大臣自らが堂々と国会で公言したわけであります。これでは、憲法と法律の優劣が逆転してしまうことは誰の目にも明らかであります。憲法九十八条が規定する憲法の最高法規性、憲法九十九条の国務大臣の憲法尊重擁護義務、そして、これらの背景にある立憲主義の原理への理解が全く欠落しているとしか思えません。憲政史上最悪の発言と言っても過言ではありますまい。
 このように中谷大臣は、先人たちが多くの血と汗と涙を流して確立した文民統制や立憲主義など、不断の努力で積み上げられてきた憲法理論を軽んじ、違憲の法案を制定しようとしております。我々といたしましても、このまま立憲政治が汚されてよいのか、戦後、今ほど議会人として矜持が問われているときはないと思っております。
 中谷大臣の憲法原理への無理解や国会審議に対する不誠実な姿勢は、国民の理解度に関する世論調査にも表れております。審議入り時点の五月の産経新聞世論調査では、政府提出の安全保障関連法案について、よく理解しているとある程度理解しているの合計が五三・五%。さらに、参院での審議が進む中で、直近の八月の同社の世論調査では、よく理解しているとある程度理解しているの合計が四八・三%。上がるどころか五ポイント以上も落ちてしまったのです。
 安保法制の国民の理解は深まっておらず、安倍政権、中でも中心となって答弁してきた中谷防衛大臣が果たすべき説明責任を果たせなかったことは明らかであります。
 今回の安保法案は、日本の自衛隊が海外の戦地やその周辺で武力の行使や武器の使用に及び、他国民を軍民問わず殺傷したり、反対に隊員自らが危害を加えられたりする、そうした可能性を持った法律であります。
 このような日本の平和主義を根底から揺るがしかねない可能性を持つ法律の運用に当たるのが……
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山崎正昭#26
○議長(山崎正昭君) 儀間君、時間が超過をいたしております。簡単に願います。
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儀間光男#27
○儀間光男君(続) このような見識も覚悟も欠けた大臣というのであれば、恐ろしくて安心してお任せできない、きっと国民はそう思ったに違いありません。
 以上、誠実さと憲法原理の理解に欠ける答弁を繰り返し、違憲の法律を制定する憲政史に大きな汚点を残そうとしている中谷防衛大臣の責任は極めて重く、このことをもって問責決議案への賛成理由といたします。
 最後に一言申し上げます。
 我が維新の党は、単に政府案に反対するのではなく、憲法適合性の高い対案を出しております。建設的な議論ができるような努力をした唯一の野党であります。今後も、身を捨ててでも理念と政策を軸とした改革に意を決して取り組む、そのことをこの場を借りて国民の皆様にお約束を申し上げ、中谷防衛大臣に対する問責決議案への賛成討論といたします。
 御清聴ありがとうございました。拍手
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山崎正昭#28
○議長(山崎正昭君) 江島君の発言につきましては、理事間の協議に基づき、速記録を調査の上、議長において適切に措置いたしたいと存じます。
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山崎正昭#29
○議長(山崎正昭君) 辰巳孝太郎君。
   〔辰巳孝太郎君登壇、拍手〕
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