岸田文雄の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(岸田文雄君) 委員も長崎出身でいらっしゃいます。私も被爆地広島出身でありますので、御指摘のこのオーストリアの文書に関心が集まっている、こうした事情については理解をいたします。
そして、御指摘の点について考えるに当たってまず大事なことは、今年被爆七十年であり、五年に一度のNPT運用検討会議がニューヨークで開催されます。このNPT運用検討会議、これをいかに成功させるか。そして、この会議において成果文書が恐らく取りまとめられることになります。この成果文書をいかに充実させるか。これが重要だと考えています。この会議の成功のために、あるいは成果文書充実のために、オーストリアも御指摘のような文書を提出されました。こうした努力には我々も敬意を表したいと思います。
ただ、我々も、この会議成功のために、NPDI、核兵器を持たない国十二か国でつくる議論の枠組みを通じて十八本の文書を既に国連に提出をしています。その中には、核兵器保有国の透明性を高めるべきであるとか、あるいは軍縮交渉についても、米ロだけではなくしてマルチの核軍縮会議を行うべきであるとか、あるいは非人道性の議論も、核兵器国と非核兵器国を結び付ける触媒とするべきであるとか、あるいは世界の政治リーダーは被爆地を訪問するべきであるとか、こういった具体的な、実践的な取組をこの基本的な文書十八本の中に盛り込んで既に国連に提出をしています。そして、これ以外の国も多くの文書を国連に提出し、そして、これからも様々な国がこの会議成功のために様々な取組を行おうとしています。ですから、現時点でその一本一本の取組や文書について我々が賛成するとか反対するとか、何も決めているものはありません。
大事なことは、核兵器のない世界を実現するためには、核を持っている国と核を持っていない国、共に協力しなければいけない、双方に協力を求めなければならない、こういった点であると思っています。是非、そういった観点から、我が国としまして、これまでも現実的そして実践的な取組を働きかけてきたわけですが、今回のNPT運用検討会議成功に向けてもそういった観点からしっかり取組を行い、各国に働きかけていき、そして必ずや、この被爆七十年の年に行われる五年に一度のNPT運用検討会議、成功に導いていきたいと考えています。