西銘恒三郎の発言 (安全保障委員会)
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○西銘委員 自由民主党の西銘恒三郎でございます。
きょうは、委員外委員でありますのに、委員長を初め理事の先生方、委員の皆様、発言の機会を与えていただきましたことを、冒頭、心より感謝申し上げます。
大変な事件が発生しました。四月の下旬から行方不明になっていた沖縄県うるま市の女性が遺体で発見され、元海兵隊員の軍関係者が五月の十九日、死体遺棄容疑で緊急逮捕されました。
この事件は、私は、米軍基地があろうがなかろうが、被疑者が米軍関係者であろうがなかろうが、どこの国の人間であれ人間としてあるまじき行為であり、絶対に許されない犯罪行為だと考えております。御遺族のことを考えると、本当に言葉を失ってしまいます。心から御冥福をお祈りいたします。
沖縄県民にとりましては、また起こってしまったのかという感情と同時に、深い悲しみ、悔しさ、怒り、恐怖感、そして大きな衝撃を与えております。恐ろしい状況であります。
なぜならば、一九七二年の祖国復帰から今日までの四十四年間で米軍関係の凶悪犯罪が五百七十四件、一九六四年から六八年の五年間、この時期はベトナム戦争の激しい時期にも重なるかと思いますが、五百四件、さらには、それ以前の終戦直後から一九五〇年代、まだまだ社会が落ちついていないこの時代に、記録には残らない数え切れないほどの犯罪が存在をするからであります。
このような歴史的な背景の中で、今回の事件をぜひとも認識していただきたいと思うのであります。
今の沖縄の状況を御出席の先生方に御理解いただくために、県民を代表する県議会の場での議論のやりとりといいますか、決議案の状況等について、ぜひとも御理解をいただきたく、手短に説明をしたいと思います。
元海兵隊の米軍関係者による女性死体遺棄事件に関する抗議決議案、これは与党、野党で今すり合わせをされている段階であります。
元海兵隊員の米軍関係者によるこのような蛮行は、県民の生命をないがしろにするものであり、断じて許せるものではない。遺族の悔しさや悲しみははかり知れず、県民からは激しい怒りの声が噴出をしている。県議会は、米軍人軍属等による事件、事故が発生するたびに、綱紀粛正、再発防止及び関係者への教育等を徹底するよう米軍等に強く申し入れてきたところであり、ことしの三月二十二日には、那覇市で発生した米軍人による女性暴行事件に関する抗議決議を行い、厳重に訴えたばかりである。それにもかかわらず、またもやこのような事件が続発したことは極めて遺憾であり、米軍における再発防止への取り組みや軍人軍属等に対する教育等の実効性に疑問を抱かざるを得ない。よって、本県議会は、県民の人権、生命、財産を守る立場から、今回の事件に対し厳重に抗議するとともに、下記の事項が速やかに実現されるよう強く要求する。
一、遺族への謝罪及び完全な補償を行うこと。二、米軍人軍属等の綱紀粛正及び人権に関する実効性のある教育等を実施し、再発防止の取り組みを行うこと。三、普天間飛行場を閉鎖、撤去するとともに、県内移設を断念すること。四、在沖海兵隊の撤退及び米軍基地の大幅な整理縮小を図ること。五、日米地位協定の抜本的な見直しを行うこと。
この五項目が、今与野党で協議をされている最中であります。三番目の県内移設を断念することという部分や、四番目の在沖海兵隊の撤退という部分で、私ども自民党の県議団と県政与党の皆さんとで意見の一致が見られないままの状態が続いていると聞いております。このような大変な状況になっていることをぜひとも御理解いただきたいと思います。
冒頭、県民の感情、思いからいたしますと、今回の事件の名称が死体遺棄容疑事件となっておりますが、なぜ殺害という文字が入っていないのか、一般論として、この事件はいわゆる凶悪犯に該当すると考えておりますが、見解を伺いたいと思います。