長島昭久の発言 (外務委員会)
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○長島(昭)委員 おっしゃるように、一朝一夕では難しいと思います。少しお触れになったように、共同使用というものをどんどん拡大していくというのがまず先決だと思います。
しかし、管理権が日本に移ったから日米同盟が機能不全に陥る可能性があるというのは、これは認識としては、正直申し上げて、誤っているというふうに思いますよ。日米同盟の信頼性というのはそんなやわなものではないと思いますし、日本の技術、日本の政治の安定性、経済力、こういうことを考えたら十分、日本が管理をし、アメリカに利用させ、いざとなったら、有事のときはアメリカが利用することは当然のことでありますけれども、平時の管理権ぐらいはまず日本に返還を求めるというのが、私は政治の意思として筋だというふうに思いますので、その点、申し上げておきたいというふうに思います。
さて、時間がもう残り少なくなったんですが、日米同盟というものを地域の安定のために生かすとすれば、これは、中国との関係をどうしていくかというのが私はすごく大事だというふうに思っております。
基本的には、私は、エンゲージメント、中国をどう地域の秩序の中に組み込んでいくか、このことの我々の役割が、あるいは責任が求められているんだというふうに思いますし、エンゲージメントといっても、ただ中国を一つの単体として見るのではなくて、今、中国も相当多様なアクターが出てきていますよ。
私、先日、バーリンホウと呼ばれている、八〇年代の、改革・開放後に生まれたすごく若い女性の研究者、今ハーバード大学で研究している方にお会いをしましたけれども、本当に聡明だし、正直言って、中国共産党のことは全く信頼していないんですね。しかし、自分は中国に戻って中国の将来に貢献したい、こういうふうに考えている。そういう層も大分実は育ってきているんです。
あるいは、中国が国際社会に出れば出るほど国際的協調も重んじていかなければならない、考えていかねばならないと言う経済界の人々も出てきていますし、外交部など、国際協調を重視しているアクターも当然あるんですね。
もちろん、軍を中心とした、強硬な、力によって現状変更をもいとわない、そういうアクターもいますので、それぞれのアクターに見合ったエンゲージメントの仕方が私はあると思います。この強硬な人々に対しては、やはりある程度、バランス・オブ・パワー、力というものを示しながら地域秩序の安定性というものを担保していく必要がある。そういう意味で、日米同盟の共同の抑止力というのは極めて大事だ、こういうふうに思っているんです。
今南シナ海で起こっていることが一番我々にとっては厄介な出来事だというふうに思うんです。この二年足らずであれだけの人工島が造成されてしまった。これは、よくサラミスライス戦術と。一枚一枚のサラミは薄っぺらいもので大したことはないんだけれども、それが積もり積もって重なっていくと、現状を根底から覆すような、地域秩序を根底から覆してしまうような、そういう事態に陥ってしまう。まさに、今南シナ海で起こっていることはそういうことだというふうに思うんです。
外務大臣、先日、西沙諸島ウッディー島、ウッディーアイランドにレーダーが設置されたとか、あるいは戦闘機が訓練飛来したとか、こういう報道がなされました。南シナ海でも滑走路の造成が着々と進められている。
一方で、去年の九月二十五日に、米中首脳会談がワシントンで行われました。そのときに、オバマ大統領は習近平主席に対して、係争地域の土地の埋め立て、これは南シナ海のことですね、建設及び軍事化をめぐる重大な懸念を伝えたと、共同記者会見で述べました。それに対して、習近平主席は、南シナ海の諸島は古代から中国の領土である云々と言った後、南沙諸島で中国が行っている関連の建設行動は、特定の国を対象にしたり影響を与えるものではなく、中国が軍事化を追求する意図はないと。
最近盛んに西沙諸島などで言われている軍事化の事実と、習近平主席の、軍事化する意図はないというそごについて、外務大臣としてどうお考えでしょうか。