富田茂之の発言 (経済産業委員会)

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○富田委員 公明党の富田茂之でございます。
 きょうは、時間を十五分いただきましたので、高レベル放射性廃棄物の最終処分場問題について、何点かお尋ねをしたいと思います。
 実は昨年の三月十八日のこの委員会で、スウェーデンの例を引きまして、当時の宮沢大臣に何点か御質問をさせていただきました。その際、宮沢大臣は、高レベル放射性廃棄物の最終処分場の選定問題に関しまして、選定方法について政策の見直しを行っているということで三点述べられておりました。
 地層処分を前提に取り組みを進めつつ、将来世代に再選択の可能性を残すんだ。そして二点目として、これまでのいわゆる手挙げ方式から転換して、科学的有望地を提示していく。そして三番目として、全国的な理解活動や自治体との丁寧な対話を重ねていくというふうに表明をされて、その後、経産省、エネ庁の方で、全国で説明会等を開いていただいております。
 このゴールデンウイーク前に、四月二十七日付の毎日新聞ですが、佐賀県の岸本英雄玄海町長のインタビュー記事が朝刊一面の左側にぼんと載っておりまして、具体的には二面に中身が書いてあったんですが、びっくりしました。二面にかなり詳しく載っていた町長の発言を何点か御紹介させていただきたいと思うんです。
 記者さんの高レベル放射性廃棄物の最終処分場を受け入れる考えはという質問に対して、町長はこんなふうに答えられております。「選択肢の一つ。受け入れを考えるようになったのは(二〇一三年にスウェーデンの)最終処分場(候補地)を見に行き、これならば日本の技術なら造ることができる、国内にも造るべきだとひそかに思ってきた。町内には処分場を造るだけの面積が足りない可能性があると考え、昨年十二月議会でも、そう答えていたが、国内に必要なものは必要だ。」と非常に明確に答えられておりました。
 この最終処分場候補地というのは、スウェーデン・オスカーシャム自治体のエスポ岩盤研究所のことを指していると思うんですが、私も、今民進党に所属されておりますが、増子輝彦参議院議員と二〇一三年、この町長と同じ年です、九月十八日にこのエスポ岩盤研究所、五百メートルの地下まで潜らせていただきまして、ずっと回ってまいりました。
 高木副大臣もこのゴールデンウイークに行かれたということで、後で御質問させていただきたいと思うんです。
 町長さんは、続いてこんなふうに答えられているんですね。経済産業省の作業部会が今月、海底地下建設について技術的可能性があるというふうな報告書を出したけれども、どうだろうか。これに対して、「考え方が前向きになる影響はある。玄界灘はそれほど深くない。そういう意味では技術的には可能かなという気はしている。現時点で手を挙げて応募するつもりはないが、東日本大震災の前から議会と非公式に議論してきて私と同じ考えが広がっていると思う。」とまで言われています。
 記者さんの方から、政府の方では年内に処分場の科学的適地をマップで公表する予定だがと問われて、町長さんはこんなふうに答えています。「玄海地域は適地になるだろう。問題は町民の理解が得られるか。こちらが覚悟を決め、住民に説明しなければならない。町民の中からは処分場に応募したらどうかという声もある。だが町全体で賛同を得られるか分からない。マップが公表されてから住民の説明会というスケジュールになるだろう。」とまで述べられております。
 そして、記者さんの方から、熊本の地震があって、活断層の影響が想定を超えるという懸念もあるじゃないかというふうに畳みかけられたんですが、それに対して、「まったくないとは言えないが、玄海町の場合は大きな岩盤が地下を占めている。実際に熊本地震で震度二から三だった。また過去千五百年くらい津波が来た形跡がまったくない。未知の断層についても国が調べ、ないとしている。玄海に大きな地震が来ることはないだろう。」というふうに言われています。
 そして、今全国で処分場の説明会が開かれているが、昨年五月に佐賀市でも開催されているけれどもというふうに問いかけられて、「玄海町を含む(佐賀県北西部の)唐津地域で説明会があれば当然聞きに行くつもり。町内は土地が狭く、海岸に砂浜がないが、それでも処分場を造ることができるのか。もう少し国の説明を聞き、細かい相談ができることが前提条件だろう。」と言われています。「将来の日本のエネルギー政策をきちんと成り立たせていく責任が立地地域としてあると思っている。」と大変前向きな発言をされて、すばらしいというふうに思うんです。
 きょうは、昨年の委員会質疑の際にも使わせていただきました資料一を皆さんの席に配らせていただいております。これは、スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社の社長でありますクリストファー・エッカーバーグさんが、平成二十六年の五月二十二日に、高レベル放射性廃棄物等の最終処分に関する議員連盟の第三回総会に出席してくださいまして、わざわざ日本語版の説明資料をつくっていただきました。昨年も配らせていただいたんですが、これをちょっとごらんになっていただきたいんです。
 一ページめくっていただきまして二ページ目、下の方にオスカーシャム、このエスポ岩盤研究所があるオスカーシャムが書いてありまして、実際の処分場建設予定地は上のフォルスマルクに決まったんですね。オスカーシャムも適地なんですが、それよりもさらにいい場所が見つかったということで、最終的にはフォルスマルクに決まっております。
 もう少しめくっていただきまして、五ページには、スウェーデンでの最終処分場の選定に至る経過が書かれております。約四十五年ぐらいかけてここまで持っていくんだということで、一九七六年から二〇二九年を予定して書いております。今、その途中段階、二〇一五年のあたりにいるわけですけれども、最終段階に向けて動いているというところであります。
 そして、七ページの真ん中の図に、エスポ岩盤研究所、地下にこういう坑道がありますよというふうな図面が載っております。
 もう少しめくっていただきますと、次の八ページが、用地選定の進め方の一般の図なんですが、スウェーデンでは、幾つかの地域が途中でフィージビリティー調査で選ばれたんですが、サイト詳細特定調査ではエストハンマルのフォルスマルクに決まっていったという経過が書いてあります。日本は、残念ながら、この地質調査のもっと前、文献調査にもまだ入っていないという段階ですので、これからはさまざまな手続を進めていく必要があります。
 その上で、十一ページにちょっと写真がありますが、一般の住民の方も坑道の中に入って、こういうふうにやっているんだというところを見せております。右側に写っている車は、これも私と増子先生も見させてもらいましたが、これはキャニスターを運搬する車で、一台五億円ぐらいするというような物すごい車でしたけれども、こういうところまで今はスウェーデンでは進んでいるというような状況であります。
 この資料では、あと残りのページを使って、住民との対話をどういうふうに進めていくか、また、スウェーデンと日本との関係についてもかなり詳細にいろいろ書いていただきました。
 高木副大臣は、ゴールデンウイーク中にこの研究所を視察されたというふうに思います。今御説明しましたSKBの知見や現地を視察された経験を踏まえて、岸本玄海町長の発言をどのように受けとめられているでしょうか。

発言情報

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発言者: 富田茂之

speaker_id: 30144

日付: 2016-05-13

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会