小熊慎司の発言 (原子力問題調査特別委員会)

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○小熊委員 同様の質疑が参議院の方でもされた議事録を拝見して、そのやりとりも見ながら、原子力規制委員会の対応といったものに瑕疵があるとは私も思いませんし、朝日新聞の報道の仕方が少し誤解を招くような嫌いがあったのかなというのは私も印象としてはあるわけでありますけれども、今、最後に委員長がおっしゃっていただいたとおり、地域住民の方々の理解というのは非常に難しいものがあるというふうに思います。
 今、我々福島県も県民一丸となって風評被害対策とかいろいろやっているんですけれども、例えば、生産物なんかに関しても、全量検査をして安全だということを打ち出していながら、実際、他県ではそういうものはやっていないのに、福島県のものがうがった見方で見られてしまう。逆に、福島県内で他県のもの、海外のものをはかってみると、福島県産のものより高い数値が出る、もちろん安全の基準値内ではありますけれども、高いものが出るというのもまた現実であって、そういう科学的根拠とはまた別に世の中の動きというのがなされている。
 そうした背景があるというのは、みんなが正しい知識を持っている、理解があるというわけではありませんので、長期的には放射線教育といったものをしっかりしていくことも加味しながら、あと、やはり、今でも、どこの場でもそうですけれども、口コミとかまたネットの世界で都市伝説みたいな情報とか意見がまことしやかに広がってしまう。今、そうしたSNS等の発展によって、昔よりもそういう部分が広がりやすい環境にもあるわけであります。
 今、規制委員会の対応しているモニタリングに関する体制というのは私も了とするところでありますけれども、地域住民への理解促進というのはより一層やっていかなければいけないというふうに思っています。そうしたこと抜きには、間違った情報のもとに、避難するときに動いてしまう住民たちも出かねないということになってきますので、最後に言及していただいた、安心のためにどこまでやるかというのは、ある意味過剰な対応までやらなきゃいけないぐらいの話だというふうに思います。
 そういった点を考慮していただきながら理解を求めていかないと、世間的には、多分、規制委員会のホームページよりもやはり新聞の方を信じてしまうというのが一般の人の感覚だというふうに思いますので、ぜひそういった点をより意識して情報発信をしていく、理解を求めていくということが必要だというふうに思います。
 もう一度、田中委員長、お願いいたします。

発言情報

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発言者: 小熊慎司

speaker_id: 18041

日付: 2016-04-21

院: 衆議院

会議名: 原子力問題調査特別委員会