鈴木克昌の発言 (財務金融委員会)
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○鈴木(克)委員 私も、全く今大臣のおっしゃったこと、総裁のおっしゃったことを否定するというつもりはありませんけれども、あえて申し上げれば、要するに、同一労働同一賃金、そしてまた少子化対策などを見ても、ツーリトル・ツーレートという言い方ができるかどうかわかりませんけれども、私はやはり遅いと思うんですよ。
どうしてもそういうようなところがはっきり見えてこないものですから、何か金融に偏っておる、財政出動に偏っておる。そしてその両方とも、先ほど申し上げましたようにやはりコストがかかるわけでありますので、どちらがこのコストがかからずにやれるかということも含めて、今後はやはりこの労働投入や生産性向上のためのいわゆる供給側の構造改革というものをしっかりと考えていっていただく必要があるのではないか、このように思って御質問をさせていただいたということであります。
最後に、総裁はもう会議が迫っておるということでありますのでお伺いしたいんですが、現金の壁ということで少しお話を伺いたいと思います。
政策金利の残高について、金融機関から見れば、現金保有にかかるコストによって、どの程度のマイナス金利を許容するかどうかが決まってくるわけであります。そう考えると、マイナス金利水準の限界には現金の壁が存在をするということになるわけであります。
そして、これは日銀と金融機関の間だけではないんですね。例えば、預金者と金融機関の間にも当然成り立つ話になるわけであります。何もマイナス金利に限った話ではないんですけれども、超低金利下では、現金需要をふやすという関係があるというふうに考えられます。先ほど議論をしてまいりましたような資金需要の伸びない構造下では、金融機関においては当座預金が現金にスイッチする、また、預金者においては預金を現金にスイッチするという、いわゆる政策効果を無効にするような事態が発生するというふうに考えられるわけであります。
したがって、指標として日銀券発行残高は、経済活動が活発化したことによる決済手段の拡大という側面から、超低金利下における一時的な価値貯蔵手段の拡大という側面に変わってきてしまいます。
今日の日銀券発行残高という指標の見方と、総裁の、日銀の壁によって政策効果が失われないようにする手段としてどのような政策が考えられるのか、その点をお聞かせいただきたいと思います。