奥野総一郎の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○奥野(総)委員 もう一点は私から紹介させていただきたいんですが、確かに一点は山形テレビ、自民党の問題であります。これは繰り返していない、一回だけにもかかわらず、関連してやったという事例ですね。一つの番組を見て一回だけ。確かに問題だとは思いますが、一回だけ、繰り返していない。繰り返したらどうなるんですかとおっしゃっていますが、繰り返さないにもかかわらずやっているというような事例であります。
それからもう一点は、同じ日にセットで今度は民主党の案件をやっているんですね。これはテレビ朝日、当時はニュースステーションだったのか、報道ステーションだったのか、ちょっと番組名はあれですが、選挙直前に影の内閣、菅内閣の閣僚名簿を発表したんですよ、そのニュースを三十分にわたってやったという案件なんですね。
では、これが今言っている統一見解に本当に当たるんですか。長時間にわたって繰り返しやったのか、番組全体で見たときに、ほかに総選挙で自民党のニュースをそのとき一切やらなかったのか、そういう判断も一切なく、関連して行政指導をした。まさに私は、この統一見解にすら載らない恣意的な行政指導の例だと思うんですよ。だからこそ問題なんですよ。一つ一つの番組を見て指導するというとそういうことが起こるわけですよ。だからこそ問題。
総理はいつもそれを挙げられますが、それは私はあしき前例であると。だから、なぜ四条に関連してと言うかというと、四条の例だとするとあしき先例になるからこそなかなか出てこないわけですよ。わざわざそれを言うということ自体、やはり総理の認識に私は問題があると思います。これを指摘させていただきます。
そして、統一見解なんですけれども、三つ並んでいますが、皆さんから見て左端は従来見解ですね。統一見解では従来見解をまず述べています。下線を引いていますが、政治的に公平であることの解釈は、従来から、一つの番組ではなく、放送事業者の番組全体を見て判断するとされてきました。
これは調べたのですが、平成六年、椿発言のころからこういう答弁が出ています。当時の江川放送行政局長答弁として、「放送番組全体としてバランスのとれたものでなければならない。」という答弁を、逓信委員会、平成六年三月二十四日にやっています。これは検索をかけたので、これが最古かどうかわかりませんが、検索で出てくる初出はそうなんです。だから、ずっと、こうした政治的な問題が起き出して、椿発言以来、全体で判断するということが踏襲されてきたわけであります。
ところが、今回、この真ん中の部分ですが、解釈が、補充的な解釈だとおっしゃっていますが、つけ加わった、プラスですよね。一つの番組のみでもこういう場合は政治的に不公平だと認められる、こういう例示をしているわけです。
一つは、今言った選挙の話ですね。選挙期間中またはそれに近接する期間において、殊さらに特定の候補者や候補予定者のみを相当の時間にわたり取り上げる特別番組を放送した場合というのが一つ。それからもう一つは、国論を二分するような政治課題について、放送事業者が一方の政治的見解を取り上げず、殊さらに他の政治的見解のみを取り上げて、それを支持する内容を相当の時間にわたり繰り返す番組を放送した場合ということで、わざわざ例示を挙げてつけ加えているわけであります。
これについてはどこで初めて出てきたかというと、平成二十七年の五月十二日、参議院総務委員会、藤川さん、これは自民党の先生だと思いますが、委員に対する答弁で高市大臣が答えておられますが、なぜこのときに、大臣の言葉で言えば補充、補充ということは追加ですね、新しい解釈を追加したのか、何か事情の変更があったのか、このタイミングでどうしてこれを変える必要があったのか、補充する必要があったのかについて、まず大臣に伺いたいと思います。