林幹雄の発言 (予算委員会第七分科会)

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○林国務大臣 平成二十八年度の経済産業省関係予算案につきまして御説明申し上げます。
 アベノミクスのもとで、企業収益が過去最高となるなど、年明け以降の原油価格の下落や、世界的な金融資本市場の変動にもかかわらず、経済の好循環は着実に回り始めています。他方、地方や中小企業を中心にいまだ実感がないとの声があることも事実です。この経済の好循環を揺るぎないものとし、国民に広くアベノミクスの果実を実感していただくべく、希望を生み出す強い経済を実現します。
 このため、平成二十八年度の経済産業省予算案は、一般会計三千三百七十一億円、エネルギー対策特別会計八千三百八十四億円、合計一兆一千七百五十五億円を計上しております。このほか、貿易再保険特別会計二千二百三十五億円、特許特別会計一千四百四十六億円を計上し、また、復興庁計上の東日本大震災復興特別会計のうち八百九十三億円が経済産業省関連予算として計上されております。
 平成二十八年度予算案には、五つの柱があります。
 第一の柱は、福島、被災地の復興加速です。
 来月十一日には東日本を襲った大震災から丸五年となります。今なお避難を余儀なくされている方々に寄り添い、被災地の復興再生に全力で取り組んでまいります。昨年九月には全町避難となっていた楢葉町の避難指示が解除されるなど、福島復興に向けた取り組みはこれからが正念場です。
 このため、経済産業省では、グループ補助金などを効果的に活用し、被災した施設設備の復旧や、新規の企業立地と雇用創出を着実に進めます。
 また、官民合同チームによる原子力被災事業者の事業再開支援、イノベーション・コースト構想の具体化など、福島復興に向けた取り組みを加速してまいります。
 第二の柱は、未来投資による生産性革命です。
 経済産業省としては、IoT、ビッグデータ、人工知能、ロボットによる変革を推進し、未来投資を促して生産性革命を実現します。
 このため、次世代の研究開発の加速化や社会実証を通じた産業化、中小企業などへのロボット導入、サイバーセキュリティー対策などを推進してまいります。さらに、産業技術総合研究所などによる、技術シーズと事業化との橋渡し機能の強化などに取り組んでまいります。
 第三の柱は、中小企業の生産性向上と地域の付加価値創造力の強化です。
 日本経済の土台である中小企業、小規模事業者、中堅企業がアベノミクスの成果を実感し、生産性の向上や付加価値の創造に向けて、攻めに転じることが我が国の成長に不可欠です。
 そのため、中小企業が大学などと共同で行うものづくり・サービス開発や、知財や標準化の活用支援など、頑張る中小企業の支援を強化してまいります。また、よろず支援拠点を中心とした経営支援体制の強化に取り組むとともに、下請取引の適正化、資金繰り対策などについても万全を期してまいります。
 加えて、地域経済を引っ張る中核企業の新分野進出などの支援や、小規模事業者の販路開拓の支援、地域資源の活用、中心市街地や商店街活性化の推進、中小企業の人材確保の支援などに取り組みます。
 さらに、地域における健康増進、予防サービスのビジネスモデル確立に向けて実証事業を行うとともに、日本医療研究開発機構における研究開発を支援してまいります。
 第四の柱は、世界と一体的な成長の実現です。
 巨大な自由貿易圏を生み出すTPPを契機として、アジアを初めとする世界の成長の活力を取り込むため、中堅・中小企業の新興国市場の獲得や海外展開、インフラシステム輸出を支援してまいります。また、国際標準の獲得の支援や、コンテンツ、健康医療分野の海外展開の支援にも取り組みます。あわせて、ジェトロを活用して対内直接投資の呼び込みにも取り組みます。
 第五の柱は、エネルギーミックスの実現です。
 昨年七月に策定したエネルギーミックスの実現に向けて、省エネを徹底的に推進し、石油危機後並みの大幅なエネルギー効率の改善に取り組むとともに、再生可能エネルギーの最大限の導入と国民負担抑制の両立などに取り組みます。
 また、水素社会の実現に向けて、燃料電池自動車の導入や、研究開発の推進などに取り組みます。加えて、世界的な資源安により開発投資環境が厳しさを増す中においても、中長期的な資源の安定供給に必要な国内外の開発事業を着実に進めるとともに、災害、有事に対する危機対応力のある強靱なエネルギーサプライチェーンの構築を目指します。
 原子力発電については、引き続き原子力発電の安全に万全を尽くす観点から、事業者の安全性向上などを促します。また、原子力立地地域への支援については、地域の実態に即したきめ細かな対応を行ってまいります。
 以上、平成二十八年度予算でただいま申し上げた各般の措置を講じることにより、我が国が直面する諸課題を解決し、この経済の好循環を揺るぎないものとし、希望を生み出す強い経済を実現してまいります。
 委員各位におかれましては、よろしく御審議いただきますようお願いを申し上げます。

発言情報

speech_id: 119005271X00120160225_002

発言者: 林幹雄

speaker_id: 17007

日付: 2016-02-25

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第七分科会