和田武の発言 (経済産業委員会)
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○参考人(和田武君) 今、熊本のような、ああいう地震が頻発しているわけですね。あそこなんかは予測ですと物すごい低い確率でしか予測されていない。そういうところでもああいうことが起きるんです。そういうのが日本の地理的な条件だと思います。
私は、実はチェルノブイリ原発事故があった後、それ以前は原子力の平和利用はいいことだと思っていました。私の大学の専攻は放射線化学です。つまり、放射線を活用して化学反応で新しい化学反応を見出す、そういうことをやってきた人間です。当時の日本原子力研究所とも共同の研究をやったりしていました。しかし、そういう専門的な知識を持っている上でチェルノブイリを見たときに、これはもう日本の条件ではやってはいけない。
というのは、その頃、私は日本で起きたそういう地震や津波の状況を歴史的に調べました。とてもその当時の日本が、日本で言っている、いわゆる安全神話と言っているようなそんな状態ではない。その当時の地震の耐震基準も、起こっている地震の揺れのガルからすると、はるかにそれが上回っている。この間もそうでしょう。もう耐震基準を大幅に上回るような地震が幾つも起こっていますよ。それがどこで起こるかも分からないんです。そんな条件の下で原発を動かすというのは極めて危険です。
もう一つ申し上げると、福島原発の事故は、まだむしろあれだけで済んだというのは不幸中の幸いだと私は見ています。といいますのは、放射能の八割以上が海側に流れています。三月というのは北西の風が中心ですので、大部分がそういう方向に流れたんです。二割ぐらいが流れたことで今の状況が起こっているんです。あれがもし日本海側で起こっていたら、あんな状態では済みません。恐らく日本壊滅の大変な状況になっていたでしょう。
そういうことを予測しますと、これはやはり動かすべきではない。一旦起きてしまったら日本は壊滅です。そういうことを考えておかなければいけない。想定外と言いますけど、想定外というのは想定しなかった方が責任があるんです。想定すべきです。そういうことを含めて、私は動かすべきではないというふうに思っております。