石井みどりの発言 (厚生労働委員会)

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○石井みどり君 おはようございます。自由民主党の石井みどりでございます。
 大臣には、一昨年、大臣就任の直後だったと思いますが、この本委員会において、大臣のライフワークとされています認知症施策、御質問したことがございますが、三月一日に、愛知県大府市で徘徊中の認知症高齢者、当時九十一歳の方が列車にはねられた事故をめぐる訴訟の最高裁判決が出ました。これは、家族の賠償責任を否定する誠に妥当な判断であったとは思いますが、この件から御質問してまいりたいと思っております。
 この判例におきましては、様々な事情を総合考慮して賠償責任を問わないこととなり、介護する家族に過酷な負担を求めない判決でございました。全国の認知症の御家族を介護されている方々は安堵されたことと思いますが、しかしいろいろな課題も残りました。何ら瑕疵もないのに補償されないという被害者の問題、監督義務を引き受けたと見るべき特段の事情等々について、今後判例の蓄積が必要かと思います。
 御存じのように、認知症は進行する脳の変性疾患でございます。ゆえに、その処遇の基本は、それぞれの進行のステージにおいて変化するそのときの状態像に対して適切な処遇が必要であります。そのためには、そのときその人にとって、在宅ケアをしていたけれども、在宅ケアが持続できるのか、そして介護施設でもうケアを受けた方がいいのか、あるいは、重度になって入院医療がいいのかという、こういうトリアージが重要だと思います。
 この判例において、家族の判断、あるいは判例の中で加害防止に向けての監督義務についての議論の中でも、このトリアージの重要性の認識が希薄ではないかと考えられます。すなわち、このような事件、事故を未然に防止するための施策が検討されなければならないと思っています。
 従前ありました旧オレンジプラン、このスローガンは、医療から介護へ、施設から地域へというスローガンでありました。こういった間違ったスローガンが在宅ケアの負担を重くし、徘回、介護うつ、介護自殺、介護殺人、介護離職など、国民に過酷な負担を強いてきたと思います。この政策が今回のこの悲劇的な事件の背景であったのではないかと考えています。そして、こういったことを是正するために新オレンジプランが昨年策定をされました。
 今申し上げたこのトリアージについての情報とその重要性を国民の方々へどのように周知していかれるのか、お伺いをしたいと思います。

発言情報

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発言者: 石井みどり

speaker_id: 24753

日付: 2016-03-10

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会