猪熊弘子の発言 (厚生労働委員会)
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○参考人(猪熊弘子君) ありがとうございます。
保育士の給与を五万円上げるということで法案出していただくということで伺っております。
保育士の就労条件、労働条件、確かにとても厳しいです。お手元にお配りしている資料の中で、この関連資料の中の五十七ページを見ていただければというふうに思っています。ここで、保育士の、主に女性の保育士ですね、の労働条件について書いてある記事なんですけれども、非常に疲弊している、そして給与も安いというのが現状なんですが、とはいえ、本当に頑張って子供と一緒にいて、子供の育ちを守るということに生きがいを見出している保育士さんもたくさんいらっしゃって、現場では本当に頑張っているなというふうに思っています。
保育の質というものは、実はいろんな研究で、九〇年代の研究が今とても日本にフィットしていると思うんですけれども、アメリカの研究なんですが、保育の質というのには三つあるというふうにされています。条件の質、労働環境の質、プロセスの質という三つの質があるというふうにされているんですね。プロセスの質というのは、先ほども申し上げたような、先生たちが子供とどう関わるか、温かい心で接することができるかといったこと。そして、条件の質というのは、例えば制度の問題、何人に当たり先生が一人付くかとか、広さの話とかということがあるんです。もう一つが労働環境の質ということで、労働が良くない、例えば働くモチベーションですとか、ダイレクトにお給料ですね。それが良くならない限りは、その三つの質が良くならないというふうな研究があるんです。それ、非常に保育界では有名な研究なんですけれども、そういう意味では、保育士の労働条件を上げるということは非常に大きな意味があるというふうに思います。
ただ、その具体的な五万円という数字が、上げたからといって、保育士さんが戻ってくるかとか、あと待機児解消にどれだけつながるかということについては、ちょっと私はどれだけ有効かということについては分かりかねますので、その点は御了承ください。
ありがとうございました。