柳沢香枝の発言 (厚生労働委員会)
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○参考人(柳沢香枝君) お答えいたします。
ケニアにおきましては、ケニヤッタ大統領の強いリーダーシップの下に、UHC、すなわち全国民が基礎的な保健医療サービスを負担可能な費用で受けられるということを目指して政策が掲げられております。JICAはこの政策に伴いまして様々な支援を行っているところでございますけれども、例えばケニア政府の保健省に対する専門家派遣による保健財政戦略の策定に対する支援、あるいは政策借款によるUHC推進に向けた制度改革の支援、さらに、ケニアでは地方分権が進んでおりますので具体的にUHCを実施するのは郡の政府ということになりますけれども、この郡というのは日本では県に当たりますが、この郡政府が適切にサービス提供を行えるような保健システムのマネジメント能力を強化する技術協力を実施しております。
ただいまケニアにおきましてこのように包括的な支援が行われているところでございますけれども、他のアジア、アフリカ諸国におきましてもこのユニバーサル・ヘルス・カバレッジに対する関心は非常に高く、多くの国で今協力の準備を進めているところでございます。私どもといたしましては、例えばタイで最近新しい協力の枠組みを同意いたしましたけれども、この中では、タイは既にUHCを実現しておりますけれども、これをどのように進めていくかという点についての更に改善を目指すための支援に加えまして、アジア、アフリカ諸国に対する能力の強化に関してタイ政府とともに知見の共有を図っていきたいというふうに思っております。
こういった協力の中で、日本自身がまだ十分に経済発展を成し遂げる前に国民皆保険を成し遂げた経験であるといったことを共有しながら、特に政策に関わる人々、UHCにつきましては、政策づくりのみならず、予算の確保、さらにはその実施といったところに関しまして、政府の役割、さらにはそれを支える政治的なコミットメント、あるいは民間セクターといった様々な関係者の関わりが必要でございますが、その要である政策人材の育成を中心に取り組んでまいりたいというふうに思っております。