岩崎美紀子の発言 (国の統治機構に関する調査会)
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○参考人(岩崎美紀子君) 定数削減の問題ですけれども、身を切る改革だから議員定数を削減ということを御主張になっていらっしゃるんだと思うのですが、それは衆議院の選挙制度調査会の中でも最終的には十削減という答申に至りましたけれども、これに関してはかなりの議論が行われました。
つまり、身を切る改革というのであれば、財政状況が厳しいというのであれば、議員の定数を削減するのではなくて議員に係る経費を削減するということで、議員さんを前にこういうことを言うのはなかなかつらいところがありますけれども、その歳費ですとか、いろんなことが言われているので、そこを減らすということがまず重要かと思います。
なぜならば、議員の定数、議員の数というのは、国民の代表の数なので、そこをむやみやたらに削減してしまっていいということは、財政事情が厳しいから削減というのは少し短絡的かなというふうに考えています。
それから、だから一院制にすればいいというのはまたこれも違っていて、とりわけ議院内閣制では下院が政権とほぼ一体化をしますので、そこが出してきた法案を、先ほど申し上げましたように、過熱する下院、政府の法案を冷静な目で判断する立法府の議院が必要であるというのから考えると、第二院の役割はとりわけ議院内閣制では重要になると思います。かつ、同じ法案を議論するのは無駄かといえば、そうではなくて、代表制が異なれば異なる角度から議論するのであって、それは必要なことだと思います。
それから、先議の話ですけれども、私は、一つの議院に議決の優越権があるのであるとすれば、もう一つの議院に先議権を与えるというのは、それは考えてもいいのかなというふうな気がします。
一つだけ申し上げておきたいことは、統治機構の在り方を変える場合に、統治機構は憲法で決まっているわけでありますけれども、それを変える前に国会法で変えることができることはたくさんあります。国会法は法律ですので、皆様がその気になれば変えることはできます。ですから、まず国会法で二院制なり議会の運営をどのように考えるかという、より良い運営にするということをまずお考えいただいて、その後で統治機構の改革というふうに考えていただくのが筋かなというふうに思っております。ちょっと僣越ですけれども、そのように考えております。