梅林宏道の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(梅林宏道君) ありがとうございます。
 二つの御質問なんですけど、北朝鮮の問題を議論をする場として六か国協議をどう考えるかということだと思うんですね。
 私は、六か国協議というのは、唯一とにかくこの地域でまだ命脈を保っているこの問題を協議する場だというふうに考えます。
 国際社会もそういうふうに考えていて、二〇一〇年のNPT再検討会議の最終文書も、それから今回採択されなかったとはいえ、その直前で合意寸前までいっていた文書においても、朝鮮半島の非核化の問題というのは議題に必ずなっていて、そのときの一致した要求は、六か国協議を復活して、そこでの協議で既に合意していることをもう一度再確立せよというような要求になっているわけですね。ですから、国際社会もそれを求めていると。
 現在、ある意味で、それを再開するきっかけをどうやって見出すかということであって、そのための提案として、私先ほど申し上げましたように、これまでの議論のぶり返しにならないようなフレッシュな一つのものをテーブルにして、それを議論をするということで、もう一度、これまでの失敗を、おまえが悪かったとか、この合意が駄目になっているとかという、その原因追及をやる泥沼に戻らないためのその議論の準備をせよと、それをもって六か国協議を呼びかける、そういうイニシアティブが必要だというふうに思っています。
 北朝鮮はアメリカ、アメリカと言うんですけれども、実際、アメリカの果たす役割は非常に強いと思うんですけれども、アメリカにその場にもう一度戻らせるためにも、やっぱり日本、韓国の果たす役割は非常に大きくて、そのためには、それぞれの国のアメリカ頼みではない地域に対するビジョンというんですか、こういうふうにして北東アジアの非核化を実現するというような構想が必要になっているというふうに思います。
 核兵器禁止条約の議論というのは、もう本当にどこかで始めなければならない議論なのであって、それを回避する説得力はないと思うんですね。議論をすれば、すぐにそのことを実行するというような簡単な問題ではないことは明らかなので、とにかくどういうアプローチがあり得るのかということのテーブルにこれはもう誰しも着かないといけない、そういう段階だと思うんです。
 それを回避していると、私は、今、核兵器の不拡散の一番の危険というのは、結局核軍縮は進まないじゃないかと。先ほど、六か国全てやっぱり将来計画で相当な予算をつぎ込んで核兵器の永続を狙っているということは、そういう準備をするというのはそれぞれの国の事情であると思うんですけど、とにかくそれが目立つわけですね。そうだとすると、大国たらんとする途上国というのはまだまだありまして、今は北朝鮮問題ばかりを言っておりますけれども、民主化が必ずしも安定していない大国が、もう一度自分たちも、核兵器がなくならないのであれば核武装に進むべきだという議論というのは起こり得ると思いますね。
 ですから、軍縮に対するきっちりとした前進を見せなければ、むしろ核拡散が進行するということであって、核兵器禁止条約というのは議論し始める、遅きに失した、絶対にやらないといけないことではないかというふうに思っています。

発言情報

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発言者: 梅林宏道

speaker_id: 30234

日付: 2016-02-17

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会