佐藤主光の発言 (国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会)

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○参考人(佐藤主光君) まず、そのバブルとデフレの繰り返しというのは、要するに景気頼みの財政再建の危なさだと思います。景気と成長は違うんですね、本当は。景気は人間の体に例えれば体調です。体調のいいときもあれば悪いときもあります。成長というのは体力です。体力というのは持続性のあるものです。
 どうもこの国は、やっぱりアップダウンのところで、アップのところでは良くなって、ダウンでは大変な思いをしているということを繰り返しているんだと思うんです。でも、我々がやらなきゃいけないことは成長力を高めるということだと思う。それが本来は構造改革と私たちが呼んできているものであり、その中には、もちろん貿易政策もあれば規制改革もあり、実は地方創生もあるということなんだと思います。
 その成長力をどうやって高めていくか。決して財政再建は成長を犠牲にするものではなく、冒頭で申し上げたとおり、それは両立させるべきものであって、その点においては、やっぱり我々はもう少し成長力という、もうちょっと長期的な視野でこの問題を考えなきゃいけないのかなというところが一つ。
 それから、私はむしろ民間資金は積極的に使った方がいいと思っている側でありまして、というのは、やっぱりない袖は振れないと言うと申し訳ないんですが、もう国も地方もお金ないので、その中において公共施設、社会インフラを維持しなきゃいけないという極めて難しい命題に直面しています。高齢化しているのは人口だけではありません。インフラも高齢化しています。でも、お金がありません。であれば、お金のある人に何かしてもらえませんか、これはまずはPPPです、民営化ではないですよ、公有制を維持したまま民間に施設の管理とかを委託していくというやり方なので。うまく使うことだと思います。
 あと、市町村なんかに行けば分かりますけれども、もう人も足りなくなってきているので、やっぱり何でもかんでも公務員が丸掛かりで業務できる状況でもないので、うまく民間のノウハウ、民間の人員とお金を使っていくというのは、やっぱりこの今の状況においては必要なんだというふうに思います。
 あと最後に、グローバル化ということなんですけれども、ここはまた意見が分かれるかもしれないんですが、私は、グローバル化というのは政策ではなく現象だと思います。つまり、ある種、流れとしてはもう流れがあるんですね。我々としてはそれに乗るか乗らないかで、乗らないのはすごく大変です、それに抵抗し続けなければならないということになりますので。さて、我々はそんな体力ありますかということもやっぱり問われてくると思います。
 私、なぜ消費税が基幹税になるかというと、やっぱり大きな柱はこのグローバル化という流れの中において、安定財源を確保できる可能性の高い税源だからだと思います。だから、やっぱりどうやって、ある種、グローバル化をうまく自分たちのものにするかということも一つあります。でも、もう一つは、それにどう順応できるかということも、やっぱりこれも我々の社会、それから税制の中で今問われていることなんだと思います。

発言情報

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発言者: 佐藤主光

speaker_id: 5117

日付: 2016-02-17

院: 参議院

会議名: 国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会