石田昌宏の発言 (財政金融委員会)
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○石田昌宏君 自由民主党の石田昌宏でございます。
年始以来、市場は非常に不安定であります。チャイナ・リスクですとか、原油価格の下落ですとか、場合によってはアメリカの経済の先行き懸念ですとか、いろんな要因があると思いますけれども、確かにこの景気とかインフレに関しては下振れのリスクが大きくなっているかなと思います。
日銀は、一月二十九日、ただいま報告にありましたとおり、二%の物価安定目標の実現を目指し、これを安定的に持続するという従来の目標を維持するためにマイナス金利政策を導入しました。このマイナス金利政策なんですけれども、資料にもありますように、階層構造方式ということが特徴になっていまして、日銀の当座預金を三段階に区分して、プラス金利、ゼロ金利、マイナス金利、それぞれ適用するわけですけれども、この仕組みは、いろいろ配慮しているというふうに意見がある一方で、分かりにくいとか、配慮し過ぎて効果がないんじゃないかとか、いろんな意見が実はあります。
確かに、日銀当座預金は法律で決められている準備預り金については無利息になっていますが、その法定準備預り金を超えた超過準備につきましては、二〇〇八年度だと思うんですけれども、時限措置として補完当座預金制度というので利息を付けることができるようになっていまして、現在、プラス〇・一%となっています。昨年、この金額は、全体が二百二十兆程度あるんですけれども、法定準備の預り金、利息付かない方が九兆円、そして利息が付く方の超過準備が二百十兆円ぐらいありまして、本来、無利息が原則なはずなんですけれども、この利息が付く部分が非常に圧倒的に大きくなっているという状況にありますが、これは現在の日銀の政策だと思いますが、中央銀行が将来にわたって超過準備を十分に増やし続けるとみんなが思うようになれば、同時に、市中の貨幣のストックですとか、それから物価水準の上昇が予測できるので景気は良くなっていく、インフレになるだろうといった考えからだと思います。
ただ、その一方で、超過準備が随分大きくなっていっても、これ実際は銀行がこの超過準備を貸出しに回せるとか、そんな仕組みでもありませんし、そもそもこの超過準備が大きくても、家計とか一般企業がそれこそどのくらい理解しているかということもなかなか微妙なところがありまして、余り効果ないんじゃないかという意見もあります。また、その一方で、むしろ超過準備が減ってでも、マイナス金利分をもっと増やしていくことの方がより直接的に市場の流動性を増していくという考え方ですね。
つまり、言いたいことは、この超過準備の話なんですけれども、どんどん今増やしているという方向と、マイナス金利導入によって増えが止まるんじゃないかとか、そういう懸念とか、一瞬矛盾した感じがするわけなんですけれども、こういった分かりにくさがどうしてもこの政策には起きてしまうと思います。
そこで、ちょっとまず最初に、今回のマイナス金利のこの政策について、もうちょっと市場が、国民が分かるように説明をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。