井上樹彦の発言 (総務委員会)
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○参考人(井上樹彦君) お答え申し上げます。
NHKは、インターネットの実施基準に基づきまして、放送と同時にインターネットでコンテンツを提供するサービスの改善、向上の検討に資する目的で、試験的提供と言っておりますけれども、同時配信の検証実験を二十七年度から実施しております。
今委員御案内のように、試験的提供Aというふうに言っておりますのは、広く制限を設けずに一般に視聴していただくというもので、これについては昨年十一月のNHK杯フィギュアスケートを始め三つのスポーツ中継で実施いたしました。それからもう一方の、試験的提供Bと言っておりますけれども、これは受信契約世帯の方約一万人を対象に、昨年の十月から十一月にかけて総合テレビについて四週間続けて毎日最大で十六時間の配信を行いました。このうち、この試験的提供Bでは、特に平日の朝、昼、夕方から夜にかけての時間帯で、特に移動中や外出先でよく利用されたことが分かりました。一方、試験的提供A、これはスポーツの方ですけれども、これは平日夕方のスポーツ中継などでたくさんの方に利用していただきました。
この検証の結果なんですけれども、権利処理の問題ですね、これが非常に重要だというふうに認識しております。契約の関係でネット配信の権利がない番組やニュースの項目については、途中でお断り画面というものに切り替えまして配信を行いませんでした。この実験に先立ちまして、権利者の皆さんには番組制作担当者から丁寧に説明をして、配信の際には、ニュース、情報番組で人力、人の力でお断り画面に切り替える体制を取りました。こうした実施体制の確保も今後の大きな課題と認識しております。
このように、放送番組を今後、将来、インターネットで同時配信するためには、法律の制度などを含めた幅広い検討が必要ではないかというふうに考えております。