小松親次郎の発言 (文教科学委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○政府参考人(小松親次郎君) お答え申し上げます。
幾つかお尋ねがございましたが、まず最初のお尋ね、道徳の特別の教科化の趣旨、意義でございます。
道徳教育は、人が人として生きるために必要な規範意識や社会性や思いやりといった豊かな人間性を育み、一人一人が自分に自信を持って、かつまた社会の責任ある構成者として幸福に生きる基盤をつくる上で不可欠なものと位置付けられると思います。しかしながら、我が国の道徳教育を全体として捉えますと、歴史的な経緯に影響されていまだに道徳教育そのものを忌避しがちな風潮が見られること、あるいは読み物の登場人物の心情理解のみに偏った指導も見られること、それから各教科等に比べて軽視されがちであるといった多くの課題が指摘されてきております。
このような状況の下に、一つには中教審の答申を踏まえ、それからまた道徳教育の特質を踏まえ、昨年三月に学習指導要領等の一部改正を行って道徳の時間を従来の教科とは異なる特別の教科として新たに位置付け、内容をより発達の段階を踏まえた体系的なものにしたり、多様で効果的な指導方法へ改善したりするといった改善を行ったところでございます。
この改正によりまして、これまでの道徳の時間が、見方や立場によって答えが一つではない課題を自分自身の問題として捉え、考えたり真剣に議論したりする道徳へ質的に転換が図られると考えております。これが特別の教科化の意義として捉えているところでございます。
それから、お尋ねの教員の指導力の向上ということとの関連でございますが、道徳教育をもとより含めまして、全ての教員の資質、能力の向上を図っていくことが必要でございます。
こうした観点から、まず養成段階、養成課程においては、特別の教科としての道徳の趣旨を踏まえた教職課程における理論面、実践面からの改善充実、それから、先ほど御言及ございました教員の採用については、教師塾といった方式の普及などのように、採用前の円滑な入職や最低限の実践力獲得のための取組を進めていく、その支援をすること、それから教員の研修の段階につきましては、道徳教育の中核的な役割となる指導主事や道徳教育推進教師等を対象とした研修を国としては推進するといったように、中教審の答申等も踏まえまして今後その充実、施策の検討や展開を図ってまいりたいと考えております。
家庭、地域との連携につきましても大変重要という御指摘ございましたけれども、文部科学省としてはそのとおりと考えておりまして、言わば地域教材、郷土の学習ができるようなものの作成、あるいは、都道府県によりましては例えば親子道徳の日といった取組なども行っております。こうしたものの情報の提供や支援といったようなことも進めてまいりたいと思います。
このような形で道徳教育の充実のための施策を進めてまいりたいと考えております。