宇都隆史の発言 (予算委員会)
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○宇都隆史君 総理、ありがとうございました。
この新しい台湾の政権との、また日本との新たな関係を構築していくこと、この地域にとって非常に重要なことであろうと思います。
蔡英文新総統もおっしゃっていますが、この日台関係というのは、現状を維持しつつ、非常に安定した地域づくりを目指したいという方向性は表にされておりますので、我が国と早期に強いきずなをつくれるような外交関係を進めていっていただけたらというふうに思います。
さて、先日は、このセキュリティ・ダイヤモンドに関連して、このダイヤモンドの中で、ではウイークな部分、弱いところと言ってはどこなんだろうかという話の中から、それは朝鮮半島なんではないだろうかという私なりの考え方をお話をさせていただき、朝鮮半島の安定のために我が国の外交をいかに推進していくかというところに話を進めてまいりました。
北朝鮮の話をして、そして韓国との関係、日韓関係、あるいは、もっと言えば日米韓関係をどうやって強固にしていくか、ここが重要になるであろうというお話の中から、昨年の末に行われました日韓のいわゆる慰安婦問題に関する最終合意、これが非常に重たい総理としての政治的決断だったのであろうというお話をしましたが、早速、いわゆる慰安婦問題に関する日韓の最終合意関連に関しての質疑に入らせていただきたいと思います。
まず、昨年の末のことでございまして、もう国会も閉じている中で、少し私としては唐突感といいますか、日韓の五十周年という、もう切れる、この年内に合意をしなければならないということで、急な決心であったなという感じを否めませんでした。
また、ちょうど国民に対して新たなまた消費税の増税が加わるという中で、十億円という非常に大きなお金の支出が伴うということで、国民の皆さんにとっても、果たしてこの決心がいかなるものに基づいた、情報に基づいた決心だったんだろうというところはもう少し説明の必要があろうかと思いまして、今回いろいろ考えましたが、質問の中に入れたわけでございます。
私、このニュースをまず耳にしましたときに、言葉が出ないというか、ううんと天を仰ぎまして、総理の御決心、難しさというのはいかばかりだっただろうかというふうに思いを巡らしたときに、ふと頭に浮かんだことが、旧帝国海軍の山本五十六元帥が残された有名な言葉がありますけれども、男の修行という言葉がございます。苦しいこともあるだろう、言いたいこともあるだろう、不満なこともあるだろう、腹の立つこともあるだろう、泣きたいこともあるだろう、これらをじっとこらえていくのが男の修行であると、有名な山本五十六元帥の一つの言葉なんですが、私は、これを一人の人間としての人間構築のための言葉としてではなくて、山本五十六元帥というのは優秀な指揮官でもあったわけですから、指揮官というのは時においてこの負の感情というのに自分がとらわれてしまうと正確な物事の判断ができなくなってしまう、できるだけ物事というのをリアリズムにのっとって、そして、より冷静に大局観を持って判断をしていかなければならないんだという指揮官に対する戒めの言葉というふうにも受け取っております。
その中で、今回の最終合意の中で、事は相手のある外交のことですから、全てをつまびらかにオープンにすることはこの国会においてもなかなかできないとは思いますが、しかしながら、同時に、内閣はその行政執行権においては国会と連帯の責任を持って実行していくということがあるわけですから、できる限りこの国会の中でも我々にも納得がいくような御答弁をいただきたいと思います。
まず、一つ目なんですけれども、二つ目のパネルを、資料二を皆様にはお配りをしております。
今回の最終合意をめぐって、政府の方からは、各政府からの反応ということでは、極めて、日韓の関係が合意に至ったことに関しては是とするというような評価を得たという話なんですが、民間のいわゆる一般紙がどのような評価をしているかというところに関しては、少し私としても紹介をさせていただきたいと思います。本日は、有名紙と、皆さんも一回は聞いたことがあるような、海外における有名紙がどのような報道をしたかというところでございます。
一番上に関しては、これアメリカ、ワシントン・ポスト、この最終合意が行われた十二月二十八日の記事なんですが、日本の訳では下に書いてありますが、韓国人の性奴隷に関する日本の賠償を機に残虐行為を金銭で解決することが是か非か、このような非常にセンセーショナルな題を付けまして、アトラシティー、残虐行為、あるいは実際にこの慰安婦問題のことをセクシャルスレーブリーという言葉を使って、しかも二十万人という、「アズ メニー アズ ツーハンドレッドサウザンド ウイメン アンド ガールズ」と、少女という言葉も使って報道をしているわけなんです。
二つ目のパラに行きますと、これは同じく米国のウォール・ストリート・ジャーナル紙なんですが、同じようにセックススレーブスという言葉を使っております。
また、イギリスに、ヨーロッパの方に目を転じまして、ザ・ガーディアン紙の方に目を移しますと、ガーディアン紙も同じくウオータイム・セックススレーブスという単語を使った上で、これ、カンシードという言葉を使われたのに関しては非常に納得がいかないなと思っています。下に日本語訳を入れていますが、日本政府は性奴隷にされた女性たちに対して軍当局の関与も認めたというような、改めて何か我々が日本政府として今までの見解から更に一歩進んで何かを合意をしたような、このような報道がなされているわけですが、こういうことに関して外務省としてどのような認識をしているか、あるいは、実際に政府としてどのような対応を行ったとかいうのがあれば御回答をいただきたいと思います。外務大臣、お願いします。