阿達雅志の発言 (予算委員会)

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○阿達雅志君 おはようございます。自由民主党の阿達雅志です。
 昨年二月の施政方針演説で、総理は、御地元、長州山口出身の吉田松陰先生の「知と行は二つにして一つ。」という言葉を引かれ、「成長戦略の実行。大胆な規制改革によって、生産性を押し上げ、国際競争力を高めていく。オープンな世界に踏み出し、世界の成長力を取り込んでいく。なすべきことは明らかです。要は、やるか、やらないか。」だと述べられました。
 これは、日本人そのものが閉塞感に覆われている状態から自信を取り戻すための挑戦を宣言されたものと思います。もちろん、一旦海中に沈んだ日本という大きな船を引き揚げるのはそうたやすいことではありませんし、時間も掛かります。実際、地方経済、中小企業では、実質賃金がなかなか上がらず、消費や設備投資も思うようには伸びていません。しかし、成果は着実に出ています。企業収益が上がり、完全雇用に近づいたことによって賃金を上げる、あるいは、設備投資を増やすための環境が整ってきています。船は海面に現れたと言っていいと思います。光が見えてきているものと思います。
 そして、この三年間で、国際的に見ても、政治、経済両面において一度失われた日本の存在感は大きく回復しています。後ほど財務大臣にもお尋ねしたいと思いますが、残念ながら、ここ最近の世界の株価の動きに見られるとおり、世界経済には不穏な兆候も出てきております。これはアベノミクスの政策効果を鈍らせかねない兆候かとも思います。しかし、そういう中で、世界経済の中では日本経済はまだしっかりした方向性を出しており、ここで日本経済がしっかり回復していくということは世界経済にとっても極めて重要であると思います。外的要因に負けることなく、是非、GDP六百兆円の取組を加速していただきたいと思います。
 総理は、地球儀俯瞰外交ということで世界各国を飛び回っておられます。そして、そういう中で日本の存在感は明らかに回復をしてきておりますが、そういう日本の存在感を回復したことをはっきり示すものとして、TPP大枠合意、日印首脳会談を私は挙げたいと思います。TPP大枠合意、日印首脳会談は、経済力といった日本のハードパワーだけでなく、国際ルール作りやソフトインフラの展開といったソフトパワーを戦略的に行使し世界に示したという点で極めて日本外交にとっても画期的な出来事であったと思います。日本の総合力によって日本の存在感を戦略的に示したということであろうと思います。
 そこで、総理にお尋ねします。
 昨年十月に関係者の大変な御尽力でTPP交渉が大筋合意に至りました。TPPには政治、経済両面における大きな戦略的意義があると思いますが、まず、TPPの政治面における戦略的意義について、総理のお考えをお聞かせください。

発言情報

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発言者: 阿達雅志

speaker_id: 7221

日付: 2016-01-19

院: 参議院

会議名: 予算委員会