麻生太郎の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(麻生太郎君) サブプライムローンなる怪しげな金融派生商品というのがえらくはやっているのの行き着く先というのは、多くの方が予想されておられたんだとは思いますけれども、結果として非常に大きな影響を世界中に与えたというのが二〇〇八年の九月のリーマン・ブラザーズの破綻だったと記憶しています。
当然、余りのその大きさに、金融収縮が全国で、いわゆるクレジットクランチというものが世界中で起きるということは予想されましたので、あのときはブッシュ大統領から電話をもらって、G8をされるという話だったので、G8は余り意味がないんじゃないでしょうかということで、今の世界の中を見ていただくと、少なくとも日本と中国と韓国と三つ足したGDPはイギリス、フランス、ドイツのGDPを足したものより大きいという実態を御存じですかという話を申し上げて、間違いなく、そういった国々を入れた上での金融の対応をされないと、G8、G7だけではとても対応できる状況にはないということを申し上げて、結果としてG20みたいなことになっていったんだと思いますが。
日本が主張していましたのは、九七年のアジアの金融危機を我々は経験しておりましたので、九七年のあの状況というのは極めて深刻で、IMFがタイ、インドネシア、韓国等々に対して融資でつなぐということが物理的に、金の絶対量が不足しているものですからできなくて、あれは、最終的には日本が全部やるということにならざるを得なかったという経緯がありましたので、IMFに対して当時一千億ドル、当時で約十兆円の金を貸し付けるということによって、世界中で起きるクレジットクランチというもの、金融収縮というものを避けたいということをやらせていただき、事実、日本のように財務内容が悪いのではなくて、極めて良かった例えばアイルランドとかアイスランド、あの辺の国でも実際問題銀行が破綻をすることになったために、政府がそれを全部保証する、結果として政府が破綻するということになっていった時代でしたので。
私どもとしては、それを避けるのにということを優先順位の一番に置かせてやらせていただいて、国内としては、これは当然のこととして影響して不況になるだろうということが予想されましたので、補正予算を三回、たしか二回はあると思いますけれども、三回やったことはないと思いますが、補正予算を三回、本予算を一回、合計四回予算編成をやらせていただいてあの状況を、一時しのぎをやらざるを得ぬということになりましたので、きちんとした対応をしておかないと、いわゆる破綻した後にというよりは破綻しないようにすることを考えた方がということでやらせていただいたと記憶をいたしますので。
いろんな意味で、世界経済というものにおいては、結果として、そうですね、その代わり、貸すに当たって約束してもらおうと。まず、通貨の切下げ競争はしない、二つ、関税の引上げはやらない、三つ、ブロック経済に走らない、この三つが条件ということで、そこで話がまとまってああいう形でやらせていただいたんですが、結果としてどうしたかといえば、みんな、通貨の切下げ競争はしなかったんですけど、通貨の大量発行という、まあ裏口入学みたいな手口で、結果として通貨は切り下がったんだと思いますよ。日本はその間きちっと守りましたので、日本の通貨はどんどんどんどん上がっていって、一ドル、ドル換算レートで一挙に七十円台だ八十円台だということになっていって、非常な勢いで厳しい状況になっていったというのがあれだったんです。
いずれにいたしましても、迅速な対応で世界の金融収縮を救えたということに関しては確かだと思っておりますが、我々、残念ながら、その後政権を失っておりますので、他党がその後はやられたんだと思いますので、私どもとしては、そこのところはどのような評価がされるか、これは歴史の評価だと思っております。